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おほしさまのみえるばしょ

作者: わすれな草

あるところに、おおきなゆめをもつ

うさぎさんがいました


そのうさぎさんはいつも、よるになると

そらをみあげて、おほしさまをじっとみつめていました

「ぼくもいつか、おほしさまみたいに

きれいにかがやきたいなぁ...」

そんな、すてきなゆめをもったうさぎさんでした


すると、げんかんのとびらから

コンコン、とびらをノックするおとがきこえました

「こんなよるおそくにだれかな?」

げんかんととびらをあけると

ひつじさんがいました


「うさぎさん。こんばんはー」

れいぎただしいひつじさんはおじぎをして

あいさつをしました


「ひつじさん。こんばんはー」

うさぎさんもあいさつをしました


ひつじさんはこういいました

「いっしょにそとで、おほしさまをみませんか?

まどからみるよりずっときれいですよ」

「じゃあそとで、おほしさまをみよう!」


ふたりで、いえのそとへむかって

おかをくだって、はしをわたって

たかいところにのぼってみました


「ここじゃよくみえないよ...」

うさぎさんはいいました


うさぎさんとひつじさんのめのまえには

きがなんぼんもたっていて

そらがよくみえません


「もっと、おほしさまのみえるところをさがしましょう?」

「うん。そうしようそうしよう」

うさぎさんとひつじさんは

たかいところからおりて、

もりのなかをすすみました


しばらく、くらいもりのなかをあるいていくと

うさぎさんがさけびました

「うわぁっ」

うさぎさんはおとしあなにおちてしまいました


「うさぎさんだいじょうぶ!?」

ひつじさんはうさぎさんをしんぱいして

あなのうえからこえをかけます


「うん、だいじょうぶだいじょうぶ

いまからそっちにいくね」

しかし、いくらうさぎさんがてをのばしても

あなからでられません


「うーん。でられないよ...」

ひつじさんがてをのばします

「うさぎさん、つかまって!」

しかし、まだうさぎさんにはとどきません


「だめだ、とどかないよ...」

するとそこへ、ぞうさんがやってきました


どしん、どしんとおおきなおとをたてて

あるいてくるのは、ぞうさんだとすぐふたりにはわかりました


「ひつじさん、どうしたんだい?」

ぞうさんがひつじさんにたずねます

「うさぎさんが、おとしあなにおっこってしまったの」

「それはたいへんだなぁ。よし、ボクのはなで

うさぎさんをあなからだしてあげよう」


ぞうさんはりっぱなながいはなをいっかいもちあげ

おとしあなにはなをいれました


「うさぎさん。ボクのはなにつかまって」

うさぎさんはおとしあなのなかで

ぞうさんのながいはなにつかまりました


「つかまったかい?」

うさぎさんはあなのなかからつかまったといいました


「じゃあ、1,2の...3でいくよ 」

そうするとぞうさんはもちあげるポーズをとりました

ひつじさんのちからではもちあげるのにはたりないけれど

ぞうさんといっしょにかけごえをかけることにしました


「それじゃあいくよ... 1,2の.....3っ!」

いきおいよくはなはもちあげられて

ぞうさんのはなにつかまったうさぎさんももちあげられました


ぶじにうさぎさんをたすけることができました

「ありがとう、ぞうさん。きみはいのちのおんじんだよ」

うさぎさんはペコリとおじぎをしました


「ふたりはここでなにをしていたんだい?」

ぞうさんはふたりにききます


「ぼくたちはおほしさまをみにきたんだ」

うさぎさんはいいます


「だったら、ぼくのせなかにのって

おほしさまをみるといいよ」

「いいかんがえだね、ぞうさん!」

ひつじさんはよろこびました


ふたりはおおきいぞうさんのせなかに

なんとかがんばってのっかり、

そこからおほしさまのたくさんみえる

よぞらをみあげました



---おわり---

読んで頂き、誠に有難う御座いました

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