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『クレイドル』 ―少年コウの物語―  作者: みゃも
【第五話】 クレイドル
19/38

クレイドル ―7―


 それから三日後……その〝日〟は早くもやって来た。

「こっちお好み焼き一つな! それと酒も」

「はあーい!」

「イカ一つとブタ玉くれ!」

「あいよっ!」

「コウ君、酒や酒! 遅いど。早よし!」

「はいはいはいはいはいはい!!」

「こぼしとるやないかい!! もったいないのぉー!」

「うわああああぁあぁああーん!」

 目まぐるしい1日が終わり、家に帰ると勘兄がテレビを見てゲハゲハばかみたく笑っとる。


「おう、コウ。今帰ったんか? ワシ腹減って死にそうや……。早よ、なんか作ってくれ!」

勘兄(かんにぃ)。もう二十二時やで。なんでまだ食べとらんのや?」

「あほ。可愛い弟が仕事してまだ食べとらんのに、ワシ一人で喰える訳がないやろ」

 ……なんやデジャヴな気がする言葉やなぁ。

「勘兄。自分の代わりに、働いてくれるんやなかったんかぁ?」

「あほ。お前が働くのに、なんでワシ働かなあかんねん。ボクちゃん、意味分からん♪」

「でもこの前は働いて……」

「それはお前っ。ワシが働いてるトコ見せとかんと、あんのホーキンとかいうのにお前連れて行かれそうやったからな。それで仕方なく」


 し……仕方なく……て。


「やって見せといたんよ。

そうしたらあんのドあほ、また見事に騙されよってからに♪ ナハハハ! あほやあほ♪ ガッハッハッハ♪ 

自分、天才♪ 策士やぁあ~~♪」


 じ、自分……騙されてたんかぁ? もう泣きそうや。


「タマ……悪いけど。鉄板焼き出したってくれるか」

『もう構わんで、ほっとけば? あんなアホ。構うだけ、疲れるだけやど』

「ええから出し……辛子、沢山入れといたるわ」

『ええな、それ♪』


 その夜、一人悲鳴を上げとったのが誰やったのかなんて……言うまでもないわな♪








          『―コウの歌―』~愛さえあれば~


     愛さえ、あ・れ・ば♪ 生きて、ゆけ・るっ・さっ♪

     ほぅ~ら、ボクを~見ぃ~てぇ~ごーーらん~~~♪

     心が、いっまっは(今は)、【HOPホップ】な きっぶっんっ(気分)! 

     ほぅ~ら、ボクを~見ぃ~てぇ~ごーーらん~~~~~♪


          不安なことも時にはあっるー

          泣きたいことも時にはあっるー

          そんな時は笑って遊んでぇ~

          そんな思い、弾き飛ばそうよ!


     愛さえ、あ・れ・ば♪ 生きて、ゆけ・るっ・さっ♪

     ほぅ~ら、ボクを~見ぃ~てぇ~ごーーらん~~~♪

     心が、いっまっは(今は)、【HOP】な きっぶっんっ(気分)! 

     ほぅ~ら、ボクを~見ぃ~てぇ~ごーーらん~~~~~♪


     ほぅ~ら、ボクを~見ぃ~てぇ~ごーーらん~~~~~♪


 

 ■本来は、この第五話『クレイドル』で最終回となっておりました。その後、評価などが入ったので追加話を用意し、現在では全八話構成となっております。



 

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