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退屈な毎日が秘密任務に変わって、隣のスパイに夢中になっちゃいました!  作者: Ryo Nova


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第26章 – 危うい瞬間

この章は前の章より少し長くなっていますが、物語をもっと進めるためです。お楽しみください!

サトミも必死に食らいついていた。

もう一人をスタンガンで倒し、蹴りをかろうじてかわしてから、女の手下の顔を鋭く張り倒す。

「相手を間違えたわね、この花嫁をなめないで!」


だが背後に危険が迫る。手下の一人が彼女の背中めがけて蹴りを繰り出した。

ジンはダイスケと殴り合いながらもそれを見逃さなかった。机の上の花瓶をつかみ、勢いよく投げつける。

花瓶は手下の頭に直撃して砕け散り、蹴りは空振りに終わった。


「気を抜くな!」ジンの荒々しい声が響く。だがその響きは彼女を守ろうとするものだった。


ダイスケはその隙を突く。

不気味な笑みを浮かべ、ガラスパネルに拳を叩きつけて砕き、鋭い破片をつかみ取る。

そのままジンの腕を切り裂いた。袖に鮮血が広がり、ジンが呻きながらも腕を押さえる。

だがすぐさま、渾身の拳をダイスケの顔面に叩き込んだ。


サトミの心臓が跳ね上がる——。

それでもジンは退かない。

体をひねり、完璧な360度回転蹴りを放つ。

ダイスケは鼻血を噴き出し、よろめきながら吹き飛んだ。


戦いは終わらなかった。

執念深いダイスケは落ちていた銃を拾い、再び発砲する。

弾丸がジンの腰をかすめ、シャツを裂いた。


「ジン!」サトミが叫ぶ。


だが彼は怯まない。

歯を食いしばり、苦痛がその美しい顔に刻まれる中、最後の力を振り絞って突進。

蹴りがダイスケの顎を砕き、悪党は床に崩れ落ちた。


ジンは荒く息をつき、汗が滴り、血が腕と唇を汚していた。

腰からスチール製の手錠を取り出し、ダイスケの両手をカチリと拘束する。

「殺すのは…後始末が面倒だ。」

疲労に滲む微笑みを浮かべながら言う。

「だが、これで十分だろ。」


ダイスケは朦朧としたまま、もはや嘲笑を浮かべることもできなかった。


「ジン!」

サトミは震える声で駆け寄る。スタンガンはまだかすかに音を立てていた。

唇は切れ、こめかみからも血が流れていたが、彼女は構わず彼に飛びついた。

「大丈夫? 血が出てる…腕も、腰も…!」


「平気だ。」

ジンは少し身を引き、逆に彼女の傷を見て眉をひそめる。

「お前の方こそ血が出てる。大丈夫なのか——」


「平気。」サトミは強く言い切り、瞳を輝かせた。


そして手錠をかけられたままのダイスケを振り返る。

怒りが全身を突き抜けた。

彼女は歩み寄り、容赦なく頬を叩く。

一度。二度。*三度*。

そしてリブを狙って強く蹴りつけた。


「このクズ!」

声は震えていたが、その響きは力強かった。


ジンは思わずまばたきし、気まずそうに咳払いする。

「……二度とお前を怒らせないようにしよう。」


サトミは混乱の中で小さく笑みを浮かべ、ジンを支え起こす。

二人で机の上からアーティファクトを取り、急いでバッグに収めた。

新たな手下たちが押し寄せてくる前に、裏口から素早く抜け出す。


数分後、警察のサイレンが街を切り裂く。

警官隊が法律事務所になだれ込み、手下も護衛も、そして手錠をかけられたダイスケも捕らえられた。


翌朝、見出しは世間を震撼させる。


「有名弁護士・イザナギ ダイスケ逮捕 —— 裏の顔は犯罪組織の首領」


世界は衝撃に包まれた。

だがサトミにとって、それはただの決着だった。


任務完了


影に身を潜め、肩で息をしながら並んで座るジンとサトミ。

体は傷だらけで血に濡れていたが——確かに生きていた。


[エピソード9 終]

読んでいただき、ありがとうございました!感想をコメントでいただけると嬉しいです。次回もお楽しみに!

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