episode9 -決着-
初めまして「あるき」と申します。
初投稿になります。
小説書くのは初めてですが、夢に見た物語が面白そうだったので書いてみました。
誤字脱字どころか日本語がおかしいところあると思いますが、ご容赦ください。
そこは暗く、閉ざされた空間。
正面に立つのは“理想の自分”──明るく、強く、誰からも愛される少女。
「ねぇ……あなた、本当は気づいてたよね? 誰にも届いてないって……誰も救えなかったって……」
嘲るような笑み。
だが、どこかで声がする。
「優里先輩……!」
その声に、光が差し込んだ。
意識が揺れ、彼女の目に再び現実の景色が戻ってくる。
「……っ、わたし……どこ……?」
呟いたその瞬間、鏡が吠えるように激しく光を放つ。
新たな触手が茜と優里先輩をまとめて襲おうと迫る──
「危ないっ!」
健一が身を投げ出し、二人をかばって受け止める。
背中に鈍い衝撃が走り、壁に叩きつけられ、瓦礫が崩れ落ちる。
「っ……!」
だが、そのとき──
崩れた壁の奥に、むき出しになった古い水道管があった。
健一の視線がそこに吸い寄せられる。
「……これだ!」
腰の鞘から「悪切包丁」を引き抜くと、一直線に水道管へ──
「たのむぞ……!」
包丁が管を断ち切ると、勢いよく水が噴き出した。
「先輩! 火の術!!水を!!」
その声に、優里先輩が顔を上げる。
「……任せて!!」
一歩踏み出し、詠唱を紡ぐ。
「“言ノ火――咲かせ、─《陽炎》”」
術の熱が一気に水を包み込み、蒸気が室内を満たしていく。
真っ白な霧が視界を覆う。
──だが、健一には見えていた。
「映らなければどうってことないさ」
その急激な温度変化は鏡を曇らせた。
“目”が捉える。霧に隠れた、鏡の本体。
「……ここだ!」
悪切包丁を手に、静かに駆ける。
そして一閃。
鋭い音と共に、鏡は真っ二つに割れた。
黒い触手は消え、霧が晴れていく。
勝利の余韻の中で、健一は荒く息をついた。
優里先輩と茜が立ち上がり、静かに彼に歩み寄る。
──今、ようやく一つの闇が終わりを告げたのだった。
ご覧いただきありがとうございました!
お久しぶりです、リアルが忙しくて遅れました!また少しずつ頑張ります!