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episode1 -終わりの始まり-

初めまして「あるき」と申します。

初投稿になります。

小説書くのは初めてですが、夢に見た物語が面白そうだったので書いてみました。

誤字脱字どころか日本語がおかしいところあると思いますが、ご容赦ください。


四月の曇り空の下。

薄曇りのガラス窓に映るのは、無表情な一人の少年。加賀健一。

新学期にこの学校へ転校してきたばかりの高校一年生。

教室では、よくも悪くも目立たない存在。

休み時間には窓際でカメラを弄っていた。

今日も同じように、静かな放課後が訪れる -はずだった。

「加賀、放課後まで残るように」

そう告げたのは、担任の槇村景吾先生。

黒いスーツに鋭い目つきの教師で、どこか“先生ぽくない”雰囲気をまとっていた。

理由を聞いても、「話がある」とだけ。

健一は頷き、静かにクラスに残る。


──しかし、待てども先生は来なかった。

時間だけが過ぎていく。

誰もいない教室。

日が傾き、窓の外には茜色の空。

健一は、ぼんやりとカメラを弄るのをやめ、校庭を眺めた。

風が吹き、どこかからか小さな歌声のような音がした気がして——

そのまま、意識がふっと遠のいていく。

──夢か現実かもわからないまま、

誰かが健一の右目に触れようとする気配を感じた、そのとき。

「っ——!」

目を覚ますと、すっかり日は落ち、教室は闇に沈んでいた。


「……マズい、寝てた……」

鞄を背負い、健一は静まり返った廊下を歩き出す。

薄暗い校舎の中。誰もいないはずなのに、遠くから足音のような気配がする。

少し駆け足になりながら、慎重に進む。

そして、校舎を抜けてグラウンドへと続く渡り廊下に差しかかったそのとき——

パリンッ!!!

「っ——!?」

ガラスが割れる音がして、一人の少女が吹き飛ばされてきた。


「おい、大丈夫か…!」

そこには仮面をつけ怪盗のような服装で、皮のグローブをはめた少女がいた。


吹き飛ばされた影響か仮面にヒビが入り崩れ落ちる。


瞳に迷いのない鋭さを宿した、長い黒髪。

それは、同じクラスの朱鷺原ときはら あかねだった。

「……後ろ、下がってて。足手まといだから。」

彼女は健一を一瞥もせずに、再び立ち上がる。


ボロボロの姿に、片方だけ焦げたグローブ。

目の前には、“何か”が、いる。


健一の目が疼く。

視界の隅で、見えないはずのものが輪郭を持ち始めた。

うねる黒い影。


人の形に似て非なるものが、渡り廊下にじわじわと迫る。

(なんだ……これは……)

呼吸が浅くなる中で、彼は知る。

この夜が、自分の“日常”の終わりだということを。


ご覧いただきありがとうございます!

夢に見た物語が面白そうだったので書くことを決意し、

取り合えず一つ投稿しようと意気込んで投稿してみました。


ペース感はまだ未定ですが軌道に乗るまではできるだけ早めに更新しようと思います!

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