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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

短編他

クニの為と巫女姫とかいう人に大蛇の生贄に指名された私は、なんかイヤだし前世の記憶を使ってサバイバルで逃げることにします。

作者: 如月ふたば

残念ながらほとんどサバイバル要素はありません。

本当はもっと入れたかったのですが。。。

元ネタはドラク〇のジパングです。

 クニの姫巫女様のご指名のもと、大蛇への生贄にされました。


 私は日ノ本(ひのもと)雅ノ国(みやびのくに)の凛と申します。

 前世も日本人でした。


 日ノ本って呼び方は戦国時代の物だと思っていました。

 単なる私の知識不足かもしれませんけど。

 あとね、卑弥呼様の時代に見えるんです。

 文明があまりないというか、だから生贄というものが存在するのかも。

 転生先は魔法と剣の世界だとばかり思ってましたので驚愕です。



 ま、生贄とか嫌なんで前世の記憶を使ってサバイバルします。

 つまり、逃げます。



 近々、私を召し上がる予定の大蛇氏のための祠に連れてこられました。

 山奥で道も分かりませんので一人では帰れません。

 もっと言えば、帰っても誰も助けてくれないでしょうし。

 だから(?)サバイバルなのです!



 確かサバイバルの基本は食料と住居。

 最低限はありました、祠に。

 明日だか明後日に食べられちゃう予定ですが、移動のための準備は出来そうです。


 問題はどこに移住するかですね。

 川を探して、川上に行きましょうか。

 だって、村にもクニにも当然ですがお水ありましたから。

 あ、私が使っているの基本井戸だった。

 文明開化していなさそうな世界だし、川がある水場の近くで繫栄していると思うことにしましょう。

 ほら、昔習った四大文明的なイメージです。


 祠から早めに川へ移動。

 これからの私の行動が決まりました。

 次の拠点となる川を見つける前に祠を起点にしたいのですが、もう夕方に差し掛かっています。



 木に印を付けながら少しだけ周辺の様子を確認することにしましょう。

 いきなり祠に帰れないといけないので、

 ちゃんと印付けていきます、祠の外に転がっている石を使って。

 だって祠の中、最低限の食料とゴザ、これが私の為。

 あとは祭っている大蛇用のお神酒と勾玉に剣と青銅鏡。

 それと、大蛇さんの脱皮の後と思われる蛇皮。

 びっくりです。てか、いらんし、そんなもん。

 びっくりと言えば三種の神器っぽいものです。

 絶対時代が混在してるわ、この世界。



 まったく、火くらい寄越せよ。怖いだろうが、こんな山奥で暗いなんて。と愚痴ってみました。

 火が無いお陰で、日が落ちたら何にもできませんからね。

 別に駄洒落じゃないです。むしろ本気です。


 日が落ちる方向を今は探索しようかな。

 あ、テレビで見たことあるアレしよう。

 地面に耳を付けて川の流れる音を探るやつ。

 耳を地面に付けてみました、うん、なんも分からん。

 日が落ちる方向へと普通に行動するわ。

 なお連れてきてくれた人々は、道を理解しているのか特になにも見ずに辿り着き、

そそくさと通って来ただろう道を使い帰っていきました。

 何人もここに連れてきている証拠よね。コワイワー。


 移動ついでに今後の食料になりそうな物や、使えそうなものが落ちていれば拾っていきましょう。

 川が見つかれば一番いいのですが、見つからなくても一度祠に戻って明日の予定を考えよう。


 よし、完全に日が落ちる前に行動だ。

 結果から言えば、特別収穫はありませんでした。。。



 翌日。

 日が昇るか昇らないかの時間に起きました。

 ゴザの上で寝ましたからね。

 そりゃ深い眠りに入るのも難しいってもんですよ。


 背中が痛いので軽く体を伸ばし、ほんの少しの食料を頂きます。

 今日食べられちゃうのかな私。

 いや、いかん。弱気になるな、私。


 いかんと言えば、サイコパスなことを考えました。

 サバイバルには火も必要だし、もう祠から火が出れば楽ちんじゃね?って。

 こんな所あるから生贄とか考えちゃうんだよ!

 そう思って、火を起こせる火打石探しました。

 ありません。

 原始的な木を擦って起こすしかなさそうです。

 木ならその辺にいっぱいあるし、良い感じの見繕って頑張るか。

 祠の目の前で。


 今思えば気持ちが高ぶっていたんでしょうね。

 めっちゃ木を擦りましたよ。

 火どころか煙も出ないうちに、手が痛くなりました。


 ……火打石代わりに、石で頑張ってみるか。

 結果は火を見るよりも明らかです。

 火だけに。。。


 仮に火花が散っても火着かないかも。

 火種とういうのでしょうか。足りませんね。

 他の方法を考えよう。そうだね。うんうん。


 逃げるためのサバイバルが、今後生贄を作り出さない方向になってきた気がします。

 お神酒とか何かに使えるんじゃない?だなんて祠に戻り、ちょっとだけ現実逃避し始めましたから。


 ふと目に入ったんです。三種の神器っぽいものが。

 鏡でいけちゃう!?火ついちゃう!?

 頑張りました。

 太陽の光を鏡に集め私の着物を破り作った布に集中させる。

 火、付きました。

 あ、これからのサバイバル用に火を移動させなきゃ!!

 松明作ろう。何故かそう思ったんです、その時は。

 今思えば、青銅鏡持って行っても良かったんですよね。


 太めの長い木に布を巻きつけ、お神酒かければいける気がしました。

 松明にできるほどの布は、ありませんでした。

 流石にまだヌードになりたくありません。

 代わりになりそうなのは蛇の脱皮のあと。

 こいつのせいだ、という気持ちもあったんだと思います。

 やってやりました脱皮の皮で。

 その場しのぎの松明作ってやりました。


 さ、こいつと祠にある飲み水の入った竹筒持って移動しよう。

 川が分かりませんので、昨日とは逆方向に行くことにしました。

 少し進んだ後気づいたんです。祠の前の火、消してない。って。

 流石に山火事になるかもと迷いました。

 祠は消えてもいい。でも、山火事は。でも、もう遅いかも。


 煙はあまり見えないからまだ間に合うかもと、

 なんとなく臭くなりつつある松明と竹筒を持って戻り近くに置いて

 私が付けた小さな火に土やらそこらにある物で蓋をしました。

 ふぅ、間に合った。

 さて次はもう戻らないと決めて、近くに置いた二つを手に持ち移動を開始。

 ええ、移動するつもりだったんです。

 若い男性が祠から出てくるまで。

「呪いを解いてくれてありがとう。」そう言いながらイケメン出てきました。


 どういうこと!?

 っていうか、あんた誰。


 自分の母は姫巫女で、大蛇への生贄を言い訳に若い女性の生き血を吸って若さを保っている。

 それを知った自分に蛇になる呪いをかけられた。

 数度の脱皮後、大蛇になったそうです。

 おそらく脱皮の皮を燃やしてくれたから呪いが解けたのだろう。

 だそうです。


「そうですか、なら一緒にサバイバルしながら逃げましすか」


「母の所業をクニの人々に知ってもらうのが先です。

 そもそもサバイバルって何ですか」


「そうですか、所業の暴露頑張って下さい」


「手伝いますと言うのが、普通の流れでは? 」


「普通って何ですか」


「ぬぐぐ」


「それにクニに戻っても生贄から逃げた私を受け入れてくれるとは思いません」


「それには心配及びません。母のことをクニに知らしめたら、一緒になりましょう。

 それに失敗したら一緒にサバイバル生活を二人でもいいと思いませんか」

 さっきサバイバルって何って言ってたくせに。


 しかし生贄になった私がイケメンに嫁げるというのは、やぶさかではないですね。


 彼は流石というか、帰り道を知っていました。

 クニへ二人で戻り、彼の言う「所業を話す」という行為を見ておりました。

 

 どうやら私たちはサバイバルをせず一緒に生活することになりました。

 大蛇さんとその生贄になるはずだった私たちですから、これからが違う意味でサバイバルかもしれません。

 事実として彼の母上に食べれちゃう予定だったから、ちょっと違うんですけどね。

お読み下さりありがとうございます。

少しでも気に入って下さったり、楽しんでいただけたら嬉しく思います。

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