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「怨」第三十一話

怒りが。

怒りという怒りが、僕の血の中で「今すぐこいつを殺せ」と囁いていた。

耐えがたき言動、侮辱をぶつけられ、僕の怒りは転じて、笑いへと成った。


「あぁぁぁぁひやひあひゃひゃひゃひゃひゃぁァァァアアアアアア⁉⁉⁉⁉」


折れた骨が痛もうがお構いなしだ、僕は乱暴に体を動かし、変な方向に曲がっている腕を動かし、あの美しい黒刀を持った機械剣を握った。


「僕は勇者だ、勇者は何をしても許される、炎は勇者の象徴だぞ? 臭い魔物やお前ら人間に殺されるよりずっとマシな死に方だぁ!」


まるでタコのようにしなる両腕両足の痛みも感じない、むしろ、こうしていた方が心地が良かった。


「話しにならねぇな」


ポケットからメリケンサックを取り出す目の前の中年に、僕は体を引きずりながら近づく。


「じゃあな、クソ野郎」


次の瞬間、僕の顔面に拳が突き刺さった。


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