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「炎」第二十四話

窓からは出られず、城内であればホープを抱えたまま戦うのは無理だ。人質にでも取られれば、まず牢屋行きだろう。

ならば、兵士にも勘づかれず、尚且つホープをできるだけ安全に運ぶことのできる逃げ方。


考え着いたのは、床を壊しながら下に降りていくという片道切符のエレベーターだった。


「お前さぁ! 意外と大胆だよなぁ悪い意味で!」

「喋らないで! 木片が口の中に入る!」


キッ~っ! 僕の髪の毛をぐいぐい引っ張るホープ。よかった、元気そうだ。


僕は下の階に着地し、すかさず床を壊す。

剣の威力は凄かった。使っていくうちに分かったことだが、どうやら殴るイメージで叩きつけると広範囲に衝撃が走り、斬るイメージで剣を振ると一点集中の斬撃が出せる、今の所斬撃で斬れなかった物は無い。

叩きつけるイメージを保ちながら、僕はなるべく早く、そして安全第一で下に降りて行く。

今の所は気づかれていないし、このままいけば外に出られる、が。


(ブレイバさん、無事で……!)


ただ一つ気がかりなのは、背を向けた自分の家族だった。


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