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第二話

「おはよう、母さん」

大きな石の柱の前でしゃがみ込む、母さんと言っても、此処に骨があるわけではないのだが。 


「もうすぐこの世界に来てから10年経ちます、そっちの世界の天国はどうですか?」

変な表現をして申し訳ない、だが、母の境遇を表すためには、それしかなかった。


実のところ、自分はこの世界の住人ではない。


元々自分は「日本」という国に住んでおり、裕福ではないが幸せな生活を送っていた。

だがある時、家が燃え始め、気が付いたらこの世界にいたのだ。

僕の本当の名前はリクだ、でも、自分を拾ってくれたブレイバさんが新しい名前をくれたのだ、リグレットと。


ゲームで聞いたことがある単語だが、どんな意味かは分からない、ブレイバさんに聞いても「素敵な意味だよ」としか答えてくれない。


でも今はそんな事はどうでもいい、別の世界の天国にいる母に、昨日の事を話さなければいけない。


「・・・・・・・・・」


伝える、隅から隅まで、あの世界で話せなかったことも、全て。


「・・・・・じゃあ、行ってくるね」


そう言って、僕は立ち上がった。


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