表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/11

第七章☆マイナーすぎる

「ねえ、1980年代ってどんな時代?」

茜が尋ねた。

「深夜番組で」

「うん」

「突然ガバチョっていうのがあってて」

「うん」

「ワシもそう思う博士とか」

「……」

「乳母車の刑とか」

「……」

「笑福亭鶴瓶とか長江健次とか出てて」

「……」

「オープニングはビートルズのハードデイナイツ!」

力説する翼に、わけわかんないよーと頭を抱える茜。

「電話は固定電話で、ダイヤル式。どこの家庭にも一台あって、黒電話のあとカラフルな電話が出た」

「携帯電話は?」

「そんなもんあるか?!」

翼にとって未来はカルチャーショックだったのだ。

軽量化されたノートパソコン。パラボラアンテナ。どこの家庭にもあるエアコン。Google。AI。エトセトラ、エトセトラ。

怖くてまだ先は見ていない。

でも、「宇宙に誰でも行ける時代」は興味深い。あとの楽しみにとっておこう。

「ねー、歌番組とか歌手とかはー?」

茜が聞いても要領を得ない。

「おぢさん!!!」

「そーだよ俺はおじさんだよ、時代遅れだよ!」

なんだかんだ言いながら、翼と茜はいいコンビに育ちつつあった。

「二人にミッションだ。2050年に行ってくれ」

上司から言われて、二人は顔を見合わせた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ