表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/11

第六章☆時空渡り

「……この人のように、一番強い個体が自分に有利な時空の状態へと渡ってゆく現象がたまに見られる」

「一番強い個体?」

「時空渡りとしての強さだね」

「その点、ぼくらはどの程度の強さなんですか?」

翼は疑問を相手にぶつけた。

「弱いよ」

「えっ?」

「時空パトロール隊員が時空渡りだったら、仕事が成り立たんじゃないか」

「そりゃそうか」

茜があっけらかんと言った。

「この……星野☆明美というペンネームの女性、最強の個体が時空渡りで頻繁に移動していて、我々も目が離せなくてね」

「実害があるんですか?」

「今のところないよ」

「じゃあ、ほっといていいんじゃないですか?」

「そーゆーわけにいかんのだよ」

「なんで?」

「あるきっかけで時空のズレを引きずり出したり、他の時空渡りとニアミスしたり、様々な可能性がある」

翼と茜は顔を見合わせた。二人とも時空パトロール隊員としての心得を学んでいる最中だった。

「こういう個体には専門の隊員たちが交代で見張りについている」

「いいなー」

茜が唇に人差し指を当てて言った。

「なんで?」

翼が聞くと、

「VIP扱いだから」

と茜が答えた。

「良くないよ。なにかことが起こったら粛正されるんだ」

「殺されるの?」

「存在そのものが抹消されるんだ」

「どういうふうに?」

「時空に存在する全ての当人が消滅される」

「こっわー」

茜が顔をしかめた。

『ついでに作者の星野☆明美も顔をしかめた』

新米の時空パトロール隊員たちは時間を忘れて学習していた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ