44話:2018年の出来事2
米朝首脳会談が史上初めて実現した。トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は6月12日、シンガポールで会談。「朝鮮半島の完全な非核化」を目指すと明記した共同声明を発表したものの、核廃棄の査察や完了期限といった肝心の文言はなく、具体策は先送りされた。トランプ氏は米韓合同軍事演習の凍結まで表明した。
そのため首脳会談は米側が大きく譲歩する結果となった。しかし、北朝鮮側はその後、非核化より自国の安全保障に関わる朝鮮戦争の終結宣言や休戦協定の平和協定への転換を優先させる姿勢を示し、制裁の早期解除も求めたため、米朝間の協議はこう着状態になった。両国は来年、2回目の首脳会談を行うため調整中。トランプ氏は「1月か2月」との見通しを明らかにしている。
この年も日本では、冬の雪だけでなく、多くの自然災害に見舞われた。2018年6月18日。7時58分、大阪北部でマグニチュード6.1という大きな地震がおきた。大阪市北区、高槻市、枚方市、茨木市、箕面市で震度6弱、大阪京都の広い地域で震度5強だった。停電約17万軒、ガス供給停止が約11万2千戸、断水が約9万5千戸に上るという、大規模なライフラインの寸断となりました。
2018年6月末から7月上旬に中国、近畿地方の多くの地点で観測史上1位の48時間、72時間雨量を観測した。その集中豪雨で、死者8名、重傷者109人、軽傷315人、建物被害、全壊6695戸、半壊10719戸、床上浸水8640戸と言う大きな被害が出た。7月豪雨で避難指示が出されたのは、2府7県、11の自治体で276世帯・640名でした。
今年は平年よりも多い29個の台風が発生し、日本への接近はそのうち15個、上陸は5個という状況です。特に影響が大きかったのが、9月のはじめに近畿を直撃した台風21号、そして同じ月の月末に再び直撃した24号でした。両方ともに「非常に強い」勢力で上陸。1シーズンで2個の「非常に強い」台風の上陸は史上初めて。台風21号は、徳島、兵庫に上陸しながら近畿を縦断。
猛烈な暴風によって大阪など都市部で屋根の一部が吹き飛んだり車の横転が多発。さらには記録的な高潮で関西国際空港では滑走路などが大規模浸水するなどインフラに大きな被害が出ました。一方。台風24号は、和歌山に上陸した後、東日本にかけて本州を横断。首都圏の交通機関が事前の計画運休を実施したほか、暴風によって巻き上げられた海水が内陸へ飛散、関東から東海の広範囲で塩害が発生した。
電線から火花が出たり、沿岸部の街路樹が枯れ、桜の狂い咲きが見られるなど、普段では見られないような被害が各地で目撃されました。夏の高温も7月23日、月曜日、埼玉県熊谷市で41.1℃まで気温が上昇。2013年8月12日に記録した高知県江川崎の41.0℃を上回り、日本歴代最高を5年ぶりに更新した。8月、岐阜県美濃、金山で41℃、7月23日東京都青梅市、8月22日新潟中条で40.8℃だった。




