32話:変動2017年と百合のアメリカ旅行3
その他、また日本で大企業のずさんな検査体勢が問題となった。日産自動車、神戸製鋼所などで、製造現場の不正行為が相次ぎ発覚した。日産とSUBARU「スバル」では資格のない従業員が完成車の検査を行っていた。神鋼は品質データの改ざんなどを繰り返した。同様の不正は、素材大手の三菱マテリアルや財界総理と呼ばれる経団連会長を出す東レの子会社にも飛び火。産業界に衝撃が走った。
一連の不正で、ルールを無視したずさんな品質管理や、安全性に対するモラル低下があらわになった。こうした製造現場の実態を把握してこなかった経営陣にも厳しい目が向けられ、企業統治の在り方が問われた。神鋼グループの工場では、日本工業規格「JIS」認証の取り消しや一時停止が続出。日本が世界に誇ってきた高品質な「ものづくり」への信頼が大きく揺らいだ。
北朝鮮はトランプ米政権発足後に核ミサイル開発を加速させ、大陸間弾道ミサイル「ICBM」の発射実験を繰り返し、9月には6回目の核実験を強行した。11月には射程1万3000キロに及ぶとみられる新型ICBM「火星15」を高角度のロフテッド軌道で発射し、「米本土全域を攻撃できる」と主張した。米国は経済封鎖に加えて軍事的威嚇の強化で対抗、米朝間の緊張が高まった。
8月と9月に発射した弾道ミサイルは、日本上空を越えて太平洋に落下した。政府は全国瞬時警報システム「Jアラート」を通じて、国民に避難を呼び掛けたほか、自衛隊は米空母などとの共同訓練を日本海などで行った。防衛省は対応能力強化に向け陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」を早期に導入する方針だ。
今年は、世界的に不安定感じで、多くの事件が起きたが、アメリカ経済は好調だった。ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均の終値は11月30日、史上初めて2万4000ドルを突破した。トランプ米政権が1月に発足。政権の積極的な経済政策を期待した「トランプ相場」に市場は沸き立ち、1月に2万ドルの大台に乗って以降、1年を通じて最高値を繰り返し塗り替えた。
米国や中国など主要各国の経済が軒並み好調を維持し、米企業で好決算が相次いだことも追い風となった。さらに、政権が11月、中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に財務次官や投資ファンド共同経営者を歴任したパウエル理事を指名したことも株価を支えた。現執行部からの昇格により、イエレン議長(来年2月に退任)の経済政策が踏襲され、低金利環境がしばらく続くとの安心感が市場に広がった。
トランプ大統領の就任後、不安で、米国株が大きく下げる場面もあった。しかし世界で唯一、アメリカだけが好調な経済を持続しているので、世界で、あるあまる緩和マネーの行き場所が、アメリカ株しかなかったことが、米国株の1人勝ちとなり、中国、ヨーロッパ、日本の経済は、相変わらず低迷したままだった。アメリカ株が暴落すると言われだしたが、狼が出るぞと同じで、現実はならなかった。
11月を過ぎて、百合の弟たちが、自分達もアメリカ旅行がしたいと、母に話したが、一生懸命に勉強して、お姉ちゃんみたいに、完璧に英語を話せるようにすることが先決だと言われ、英語の勉強に力を入れ始めた。もともと、理数系が強いので、英語、国語の力がつけば、平沼高校か、頑張れば翠嵐高校も夢じゃないと、クラス担任の先生からいわれた。
そのため、百合、お姉ちゃんみたいに、一生懸命、勉強して、翠嵐高校を目指して、最低でも橫浜市立大学か橫浜国大には合格できるようにして欲しいと言い、もし、日本でも屈指の名門校、東京工業大学、東大、一橋大学などに合格すれば、留学させて上げても良いと、母は、上手に、太郎と謙が、勉強するように、説得した。その効果があったのか、その後、高校での成績が上がってきた。




