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22話:K病院の関連老人施設入居

 そして、両親に、ここで良いのですかと聞くと良いと言った。そこで、もし万が一、この施設が、会わなかったときには、いつまでに解約できるのですのかと聞くと、3ケ月以内であれば、一時金は、返却しますと言った。契約書には書いてあるのですかというと、最後のページに書いてあった。それを聞いて、太一が、安心して、契約をしたいと言った。


 すると、この契約書に書き込んで、この封筒に入れて送っていただければ、結構ですと言い、契約後、1週間以降なら部屋を提供できますと話してくれた。一応、2部もらえますかと言い、2部もらって来た。その後、お待ち申し上げていますと担当者が言った。ちなみに、現在どちらに、お住まいなのですかと聞かれ、君津ですと答えると、ここから、車で1時間位の所ですねと言った。


 その後、太一が、K病院関連施設の自立型老人施設に入所申込書を提出し、入所金2千万円を納めた。そして、両親に老人施設の月の費用も納入するから安心して下さいと勤めると、両親から、申し訳ないね。これで、長生きできるよと感謝された。そしてゴールデンウイークがあけた、2013年5月8日、朝6時に、みなとみらいを出て、太一と奥さんが両親を乗せて老人施設へ向かった。


 10時前に老人施設に到着して老人施設の事務の人に部屋を案内され荷物を運び込んだ。入所金、確かに入金されましたと言われた。その後、車で5分のK病院の海の見える高層階のレストランで両親と一緒に昼食を食べた。そして、太一夫妻が、また家族で、あの老人施設を訪問しますよと話すと、無理しないで、時間のあるときに来てくれば十分だよと笑いながら言った。


 その後、暑い夏となり、外出せずにエアコンの下での生活を余儀なくされた。こんな時でも、百合は、フェリス女学院の受験のための勉強を続けていた。成績の方は、クラストップを維持していた。ソロバン塾は辞め、夏でも、みなとみらいの映画館に、母の由美子と一緒に、勉強の息抜きに洋画を見に行き、帰りに2人で、喫茶店で、おしゃベルするのが楽しみだった。


 少しずつ涼しくなり10月を迎え、朝、晩に、みなとみらいの海辺を散歩するようになった。この頃になると、たまに、外人墓地近くの洋館で、ミニ・コンサートが開かれると、両親と、百合が、連れだって、コンサートを聴きに行く日があり、その後、中華街で食事をするのが恒例だった。父は、辛い麻婆豆腐、母は、青椒肉絲、百合は、回鍋肉が好きだった。


 朝晩冷たい11,12月になると、中華街の麺類や、熱々の中華まんを食べ、体を温めていた。そして、12月14日土曜日の昼に、恒例の忘年会を今年は重慶飯店で開いた。辛い麻婆豆腐、チャーシューチャーハン、シュウマイ、蒸し鶏、エビチリ、フカヒレスープを食べて、仕上げのデザートに、杏仁豆腐を食べ、熱めのウーロン茶を飲んで、体を温めて、店を出て来た。

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