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 ワールドに行く一週間前。


 私の部屋はごっちゃごちゃだった。

 

 洋服、資料、アルバム、お守りに本・・・・・・・・・・

 持って行く物がたくさんあったから。


 昨日は家族全員と旅行に行ってきて羽を伸ばした。

 だから、といわれ渋々準備をしている。

 お母さん、手伝ってくれない。しくしく・・・・・・・。


 お祖母ちゃんは明日やってくる。

 荷物はもう近藤家に送ってあるらしく身軽らしい。

 いいなぁ。


 ちなみに近藤家は、沙妃さんの弟さんが管理することが決定。

 安心だ。


 荷物は7月5日までに近藤家に持ってかなきゃいけない。

 すでに置かれているらしく場所を占領されているらしい。

 by心


 大陸の場所も決定。

 ライン、リイン、ルイン、レイン、ロイン。

 と、5つの大陸に名前がつけられ

 生き物はライン、植物はリイン、空がルイン、水がレイン、大地がロイン。

 と決まった。


 島(大陸)だから、直ぐにいろんな島を行き来できないって?


 大丈夫‼〇〇の国っていうパスハウスが繋がってるから。

 王家の許可がいるけど基本自由だよ。



 何とか知識を詰め込んだ?私。

 3ヶ月間よく頑張った。


 あとは実践、やってやろうじゃないの。


 いつの間にか部屋はきれいに、荷物の詰め込みもこれが最後。

 最後の荷物となった教材(学んだノート)を鞄に詰める。


 荷物がほぼゼロになってしまった部屋を見て、私はちょっぴり悲しくなった。

 毎日のあの日々が、変わる。


 トントン拍子に決まって、振り返ることもあったけどすぐ前を向いてしまった私。


 やるしか無い。思いはそれだけ。

 やろう。


 ――ホームシックにならないかな?

 ――私がいない間に、お母さんとかが体調崩したりしないかな?

 


 大丈夫、大丈夫だよね。


「なんで。何で今になって、、、、、、、、、、、。」



目からはしょっ辛い涙が。


んんんんんんんんんん、。


離れたくないよー





*********** *********** *********** 



ドアの隙間からお姉ちゃんの姿が見える。


きっとこれからワールドを作っていくんだよね。

でも、大丈夫かな?


ちょっぴり不安。


多くの人の命、責任、期待。いろんな物を一人で背負うお姉ちゃん。


今みたいに一人で泣くんだろうな。

「私は女王だから」って言って。


優しくて素直で何にでも全力投球。

今思えば出来過ぎたお姉ちゃんだったと思う。

頑固者で、言ったことは必ずやり遂げる。

頑張り屋さんだった。


でも、きっと張り詰めた気持ちが溢れてしまうときがあるんだろうな。

優しく、優しく、抱きしめてあげる。

私はそうしてきた。

けれど、私たちは離れてしまう。

もう、出来なくなってしまう。


――ねえ、お姉ちゃん――



――いつか、お姉ちゃんを優しく抱きしめてくれる人が現れるから

       その人が来るまで、待っていて――






 

 


いつもありがとうございます。

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