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 ――ワールドに行ってもいいのか?――


雪の言葉でぐらついた意志。


私、どうすればいいんだろう?


そんな、浮かない思いで。

近藤家のチャイムを押す。


ピンポーン、。



チャイムは、私の重い気持ちとうわはらに

軽い音だった。


私と同い年の心くんが出てくる。

「どうぞ。」

守護霊の記憶の影響だろうか?

ワールドで王太子なるだけの礼儀作法を身につけていた。


「水の女王様だ~。」


「本当だ~。」


ガヤガヤガヤ。


見た感じ、水の国では無い子たちもいる。



「可愛いでしょう、これが、貴方の守っていく未来ですよ。」


政治的パートナーとなった紀子さんが言う。


「ええ。 守っていかなければなりませんね。」


あぁ。私は

      必要とされているんだ。

もう、後戻りできないんだな、、、、、、、、、、、、、。



「美姫ちゃーん。」

飛びついてきたのは、陽愛ちゃん。

私の侍女になることが決まった。

エステシャンで、ゴットハンドといわれている。

10歳年上で、近所のおねぇさん。安心してる。


「さっきの話聞いてたよ。大丈夫美姫ちゃんなら出来るって。」


私は、水の国を治める、水の女王なんだ、、、、、、。


覚悟を決めて、沙妃さんに雪の事を伝えた。





*********** *********** ***********


 一週間後――


雪は、王家、皇家に見守られながら

          ワールドに行く権利を剥奪された。



このことを受け、ワールドに行きたくない者はいるか?と

聞いたが、誰もいなかった。




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