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5話 最期
ついに、藤原泰衡率いる五百騎の軍勢と義経率いる十数騎が衣川館にて衝突した。
弁慶を含む義経の家臣は藤原氏に対し奮闘した。しかし、数で劣る義経軍は次第に数を減らしていった。
「ここまでか。」
「ここは我々が食い止めます故。」
そして、持仏堂へと行く義経を追う泰衡軍と弁慶は奮闘したのち
「邪魔はさせぬ。」
そういうと数十本の矢を受け立ったまま息絶えた。
「弁慶すまぬ。」
義経は妻子を連れ持仏堂へ入っていた。そして妻子を殺すと近くに死んでいた者の首を拾い、側へ置いた。
「日の本が敵ならば海の向こうを手に入れる。」
そういうと逃げ出した。
