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序章

約一年くらい前に投稿した作品を再編集して投稿しております。

―序章―


少女は何も求めなかった。

生きること。

将来の夢。

そして愛情さえも求めなかった。

生まれた時から塔の小部屋に閉じ込められている少女は泣くことを忘れた。

誰からも求められず、死を望まれているその事実さえ、少女はすでにどうでもよかった。

求めることを諦めた少女は理由を捨てた。

虚ろな瞳は何も写さず、感情がない。身体は痩せすぎて柳のように細い。

人形のように心を殺した少女は早く死にたいと心の奥底で願っていた。


暴風に包まれた塔の最上階。

逃げることも近づくことも敵わない塔で少女はただひたすら時が経つのを待つ。

―15歳最後の日。

夜と昼が逆転した世界がいつか自分を殺してくれると少女は祈り続ける。

だが、それすら叶わないことを少女はまだ知らない。

自分の運命が大きく変わることも、この時は未だ知ることはない―





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