狂女神ユエルシャンティ 序:男巫女しワッショイ 四択
ある村で美しい娘を神様の生贄にしました。
しかし、皆無事に帰ってきます。村人は困り果てました。
なぜだろうと祈祷師に問うと、理由が判明しました。
なんと、村人が男と思い込んでいた神様は女性だったのです。
女の生贄を断られるのは道理で、村人は逞しく髭を蓄えた筋肉質な男を生贄にしました。
これで女神様も喜ばれることだろう。村人はお祭り騒ぎでした。
それから三日後、様子を見ると男は生きていました。
生きていては神様のお気に召さなかったと同意です。
(そういうんじゃないんだよな。男の言う美男と女の言う美男は違うの)
女神様は好みの村人を3人連れ去りました。
村から美男が消えて村の女達は騒ぎましたとさ。
「めでたしめでたし」
「全然めでたくねえ!」
◇◇◇
「裂迦の奴め……永久の命をやるというのに煩いな」
「ああ……ユエルシャンティ様、貴方様は今日も美しい」
「うむ、当然だ」
裂迦の奴も糸伏を見習えば良いのだ。
「ところで炭萩はどうしている?」
「寝ていました」
奴は夜中まで私の話し相手になっていたが、人間は睡眠をとるもの故に起きぬのはしかたがないな。
しかし借金の取り立てに追われず暮らしていけるなら、とやりたいことがない様子で向上心のかけらもないようだ。
「さて、どうしたものか?」
◆誰と話そう。
〔裂迦〕
〔炭萩〕
〔糸伏〕
〔寝る〕