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書きたいように

作者: 潮 流

 文章というのは書きたい人が書きたいように書けば良い、と基本私は考えています。


 大事なのは中味でしょ、とかではなくです。

 読み手を無視して、でもないです。

 ひたむきに自由に書けばいいじゃない、です。

 ただ、それは書き散らかす事と決して同義ではありません。


 全てではないけれど、言葉が乱れているなぁ、折角の作品が蔑ろにされているなぁ、と酷く残念なのです。


 ワープロ・PCを経て今やスマホでも日本語入力が手軽にでき、その精度や機能も数多の先達の涙ぐましい努力の数々により向上し洗練されています。が、その事に頼り過ぎていませんか?分厚く重い広辞苑なぞひっくり返さなくとも、電子辞書だってウイキペディアだってあるのに。


 それと、私事がぁ、リアルがぁ……って多過ぎませんか?語弊を恐れずに言えば、片手間にお手軽に書けるのがWeb小説の利点でもあるでしょう。一言、遅れます!ゴメン書けない!でいいと思うのです。残念ですが、黙って待たされるよりはなんぼかマシでしょ。

ほら、デートの約束すっぽかしたり、されたり、でも一言あれば、少しは気分も変わろうというもの。えっ?そんなことしたこともない?させない?でもそんなもんでしょ。


但し一点だけご注意をば。

有償版となった書籍でエタるのは如何なものか、と。

お金払ってる訳ですよ。それを途中で棚上げされたら……自分なら怒りませんか?北海道行くつもりで電車に乗ったら、水戸あたりで降ろされちゃった、みたいなもんです。いや、ゴールも分からす、しかもアナウンスも何も無くホームで待て状態です。流石に怒りますよねぇ。

これだけは勘弁願いたい。理由があるなら明確にして欲しい。


これは出版社側も同じです。いや、ほぼ素人であろう筈のデイライター諸氏を商業ベースに巻き込んだ分、より罪が大きいです。

その責任と義務と権利を自覚して下さい。


 手軽さ故に言葉や表現がカオスになっている部分があり、書きかけでエタル作品もあるのかもしれません。

実は恥ずかしながら私も思い付きで書き始めたものがあるのですが、ブロットとかゴール設定が必要かななどと感じてしまい逃げるように読み手に回ってしまっています。

まぁ詩などはほんと思い付くもので、言葉が浮かんでくるし、時には次から次と詩文が湧いてきます。質はどうあれなのが玉に瑕なのは自覚していますのでほっといて下さい。今日は筆が走る!なんて、右腕が疼くぜぃ!程度には言いたくもないし。いや、言いたい時もあるのだけれど。


 昔は著者・編集者・校正者・印刷工など多くの人が関わって一冊の本を生み出していたが故に誤字脱字などといったものは紙媒体の書籍上では余り目にしませんでした。また、その為か文体等が統一され、その作者らしさなどもあったのかもしれません。一冊の本の有り難みなどを感じらたのは強ち気のせいではないかもせれませんね。


 今はこうしてWeb上で書く=読者が目にする、という地産地消、生産者と消費者が直結していて、そこには校正機能が働き難い。作者自身のサイトチェックと読者による報告以外には、です。


 のみならず、表現の自由、という原則があります。余計に校正機能が働きずらい、筈です。

 これは誤字?いやいや作者は意図的にこう表現しているのかも、まぁこれくらいはねぇ……という誤解や遠慮、好意、時には曲解もその一つです。


 加えて、ラノベで多数を占めるファンタジーという要素もまた、書き手・読み手双方の状況を混沌とさせています。

 例えば、日本人なら当たり前の「頂きます」なんてどうするのって話です。キリスト教なら、「神に感謝を」とかしておけばいいのでしょうが、異世界では?です。

 あっ!スミマセン。話が逸れてしまった。

 助数詞の話なんかまさにそれでしょうかね。


でもそれはまた、日本語故の悩みであると同時に楽しさでもあるのではないでしょうか。そう思うと、自分の産み落とす言葉の一つ一つが可愛くもなる気がしますし、今一度推敲を重ねてみようという気にもなるもの。


 昔日の文豪の様に血反吐を吐きながら、等とは言いません。私もそんな事は御免ですから。

 でも、一つ一つの言葉を大事に。一つ一つの作品を大事に。したいし、して欲しいです。

「言霊」について言及する事もあるラノベならば尚更、そして、私自身心掛けたいと考えています。


 故に、(魂の命ずるがまま)書きたいように、(魂を込めて)書く、です。

多分それは、自分の生み出した言葉や作品、キャラクターに対する愛情ではないのかなと思うから……。

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