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しるし2(詩集)

夜の空

作者: さゆみ

凹凸のない夜の空には

深いキズを負わせてあげる

わたしのうたを刻んであげる

って言ったら

ごろごろ鳴るじゃん

雷落とすなよ


おかげで全身刺さったし

痛い居たい遺体に寄り添う

かのひとは誰?

レクイエムを捧げましょうか

重い想い憶いを込めて

涙をさらいましょうか


輝きのない夜の空には

グロスたっぷりの唇で

口づけしてあげる

わたしの吐息を伝えてあげる

って言ったら

泣くじゃん

雨降らせんなよ


いいよ

ティラミスのアイス食べるから


かたくてさびしい夜の空には

銀のスプーンを添えて

冷たい言葉をかけましょう

そのほうがしあわせ?

って聞いたら

うんって瞬きした

夜の空






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― 新着の感想 ―
[一言] いつもながら言葉の組み合わせに惚れ惚れしてしまいます。大人の女性を想像させながら、『~じゃん』って言葉で印象が攫われてしまう。 この物語を読んで、ひとり屋根上で夜空を見上げる少女を想像してし…
[良い点] なんかカジュアルでいい感じでした。 ボカロ風のメロディラインを想像しながら、読ませて頂きました。
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