表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/171

わからない 03

「おなじなんだね」


 まっくろなおんなのこがいいました。


 そして、まっくろなひとみでぼくをみつめています。


 なにもわかりません。でもそれはこのこもおなじ。


 それがわかれば、ほかのことはわからなくてもいいとおもいました。


「きみはひとりなの?」


 ぼくはききました。どうしてきいたかもわかりません。


「わたしはたんていだから」


「ぼくがいるよ」


 おんなのこはくびをかしげます。


「ぼくがいるから、ひとりじゃない」


 どうしてこんなことをいったのかはわかりません。


「ありがとう」


 まっくろなおんなのこはいいました。


 ぼくはよくわからないまま、うなずきます。


「でも、わすれて」


「どうして?」


「わたしはあなたにあっちゃいけない。そういうきまりなの」


「きまり?」


「たんていだから」


 まっくろなおんなのこはそういってぼくにせをむけます。


 よくわからないけれど、もうあえないきがしました。


「ばいばい」


 まっくろなおんなのこは、まっしろなせかいからでていきました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ