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わからない ０２
「おはよう」
こえがきこえました。
まっしろなせかいにまっくろなおんなのこがいました。
かみのけも、きているふくも、まっくろです。
そしてまっくろなめでぼくをみています。
なにもわからないぼくをみつめています。
「だれ？」
きいたところでだれかはわからないのにききました。
「たんてい」
たんていがなにかはやっぱりわかりませんでした。
「ほんとはあっちゃいけないんだけど、あなたをみにきた」
「ごめんなさい」
「どうしてあやまるの？」
「なにもわからないから」
「わたしとおなじだね」
なにがおなじかはわかりません。
けれど、おなじなんだとおもいました。
