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今回はかなり短いです。


あと、次話でようやく街にたどり着きます。


長かったです。

陽が真上より少し東側(この異世界も東から陽が上る)に傾いているころ、出発の準備が整った。


アイテム欄には沢山の物が入れられている。


この村で取れたらしき少量の野菜に小麦、包丁や鍋などの炊事道具に箒や塵取りなどの掃除道具、椅子や机などの家具。


必要なさそうな物から必要そうな物までやたらめったらアイテム欄にいれた。


何かに使えるかもしれないから。


他にも通貨らしき銀の硬貨が407枚銅の硬貨が5747枚あった。


フェルテルの時代にも通貨はあったが、何分昔の話らしいので、価値はわからない。


もしかしたら、銀の硬貨よりも銅の硬貨の方が価値が高いかもしれない。


って流石に数をみればそれはないか。


さて、かなりの荷物を入れたがアイテム欄が埋まることはなかった。


いつか、重量制限や個数制限や欄の最大数を調べてみたい。


それで、準備が終わったので、出発することとなった。


「それじゃあ、アサヒ、アサカ。

カルマとミーアをのせてもらってもいいかな?」


「「わん!」」


いいよ!と言って元の3メートル近い体長に戻る。


相変わらず大きいな。


「それじゃあ、二人は別々に別れてアサカとアサヒにのってくれ」


「ムツキさんはどうするんですか?」


一応は信頼を勝ち取れたのか、迷うことなくというか、スラスラと話しかけてくれるカルマ。


因みにミーアはまだあまり話してくれない。


朝日達とは仲良くなれたみたいだけど。


「ん?ちょっといいのがあってね。

風精霊の竹箒(シルフブルーム)


風が俺の手元に集まり、竹箒が現れる。


その光景をみて、カルマが吃驚した顔となる。


なんか悪戯が成功したみたいでちょっと面白かった。


そして風精霊の竹箒(シルフブルーム)に跨がって魔力を注ぎ――――



飛翔(フロート)!」



起動語を言うと足が地面を離れ――――



浮かんだ。



まるで竹箒に跨がって空を飛ぶ魔女のように。



これが、風精霊の竹箒の能力の1つ。


魔力を消費するだけで空を飛ぶことができる。


魔力の消費はかなりおおきく、普通の魔法使いなら、1時間でもゆっくりと飛べればいい方だ。


けれど、膨大な魔力を持っているおかげで1日中全力で飛翔しない限り、魔力が切れることはない。


それとのり方には意味はない。


体の一部さえ接していれば、魔力を風精霊の竹箒(シルフブルーム)に流し込めるため、例え、サーフボードみたいに乗ろうがあまり違いはない。


ただ、映画でみてちょっと憧れていたから跨いで乗ってるだけ。


実際にやれて感動してる。


「……すご……」


カルマは驚きで口を開けていた。


それもそのはずだろう。


この世界で空を飛べるのは魔物か、竜人種のハイドラゴニュート以上の種族しか飛べないのだから。


あ、あとはワイバーンに乗った竜騎士か。


「うん。まぁ……行こっか」


自分の力が褒められて照れてしまい、どう返せばいいのか分からなかったので、話を進めることにした。


「…………あっ、はい。

よろしくね」


「ガゥ」


カルマはアサカに跨がった。


アサカもそれを嫌がることなく乗せてくれた。


因みにミーアはもう既にアサヒの上に跨がって仲良さげに喋っていた。


なんか、犬耳幼女と犬(巨大)で絵になると思うのは俺だけだろうか?


「それじゃあ、出発」


「「ガゥ!」」


おぉ!と朝日達の合いの手。


ちょっと嬉しかった。


風精霊の竹箒に魔力を流し飛翔する。


朝日達もカルマ達を乗せて走り出した。





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