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異世界の勇者は何を見る  作者: 小淵執悲
第1章 異世界召喚
31/50

31話

8月ですか……暑いですねぇ(;´д`)

「よっす」


「力也様!」


「おうミーナ、どうだ?調子は」


「あ、はい、今ちょうど訓練が一段落したところで、98/100でした」


「お、安定はしてきたみたいだな」


前はダメな時はとことんダメで半分くらいしか当たらない時もあったのにな


「はい、これを安定させて1000/1000、力也様には遠く及びませんが」


「俺だって英雄じゃねんだ、初めて1年は100/100なんて出なかったよ。これからだこれから」


「はい…すぐに戦力になれるよう、努力いたします」


気負い過ぎなきも…まあ、今はまだいいか



『いいのか?気負いは焦りや不安を呼ぶ』



今、この世界において異様な速度で成長してる俺が主だ、気負わないほうが無理だろ…



『確かにそうじゃなあ』



ま、必要ならば対策は練るさ


「…あら、来てたの。丁度いいわ」


「次女さんか、どうした?」


「あら、久しぶりのお姫様にその言い草はないんじゃなくって?」


「あーはいはい、ご機嫌麗しゅう。ところで本題は?」


「最近私の扱い雑じゃない?……まあいいわ。研究の結果、その一部の還元よ」


差し出してきたのは…銃弾?


「今回改良したのはこの三つ、試し打ちしてみてもいいけど、それじゃつまらないから駄目よ。一つずつあげるから…あなたがもしも、この力也の力になりたいとでも思った時、使いなさい。二つは拳銃用、もう一つは狙撃ライフル用…まあ、今のあなたなら50メートルくらいからなら当てられるでしょう?」


「あ、ありがとうございます……こ、これはどんな効果を持っているんですか?」


「撃ってからのお楽しみね、安心して、たぶん何とかなるわ」


「多分ておい、本当に大丈夫なのか?人のメイドに変なもん持たせんなよ?」


「……相変わらずこのメイドには優しいのね」


…なんだ?どっかでこの感じ感じたな



『主、お主に鈍感キャラは似合わんぞ』



ん?………ああ、そういう系か

このレズ次女さんが?…予想外だな



『元よりもう一人の勇者と比べてもお主の方に気が向いていた、勇者と言う立場なのは変わらんのじゃし、ありえない話じゃないじゃろ』



…まあ、面倒なことにならなきゃいいが



『その前に少しは対応を考えるんじゃな……あの手の女子はまず自覚すらしておらん可能性もある』



…すでにめんどくせえ


「ところで」


ま、次女さんは話が分からん奴じゃなし、切り替えも早くて助かるな


「あなたはどうしてここへ?」


「あ、そうだ…忘れてた」


「まったく、何考えてるんだか……力也、この子にさっきの銃弾を使わせるような事態、避けなさいよ」


いきなりなんだ、まじめな雰囲気醸し出しやがって


「……おう。ミーナ、街に買い物に出るぞ」


「あ、はい!すぐ用意いたします」


「気を付けていってらっしゃいね」


「おう」





……





「それにしても」


門を出たところでそうミーナがきり出してくる


「力也様が自ら街に出るのは珍しいですね?街じゃなく、危険区なら喜んで飛び込んでいきますのに」


たまにこういう嫌味を入れてくるが



『主の事を心配しておるからじゃろ。それに連れて行けと何度もせがまれていたのに連れて行かんからじゃろ』



……まあ原因は俺にあるな


「そこまで好んで行ってるわけじゃない…まあ、心配かけてたなら悪かった」


「…分かってくれてればいいんですけど、今度は私もお供してもよろしいですか?」


「いや、それは…」


「私を連れて行けば身辺のお世話ができますので、日帰りに限らず泊りでの修練も可能になりますよ?」


「む…」



『クックック、主の扱いに慣れてきておるなあ』



「……今度は一緒に行くか、今日貰った弾についても見ておきたいし」


「はい!!」


「ああ、それと俺が街に来たのは魔法石が見たいからだ…どこに売ってる?」


「あ、それならば私の行きつけがあるのでご案内いたします」


「頼む」


…しかし、多くはないがいろんなタイプがいるな



『主の元の世界には獣人や魔族はおらんかったんじゃし、特に城は人間以外を排他したがる輩がおるはずだからな、見る機会が減るのはしょうがないじゃろ』



ま、確かに


………?



『どうしたのじゃ、主?急に立ち止まるとは』



「力也様、どうかされましたか?」


「…一つ聞きたいんだが、この街の裏道は安全か?」


「そうですね…他の地区よりは安全ではあると思いますが、安全と言い切れるかと言えばそうではないでしょう……何か気になることでも?」


「いや」


気のせいか?今裏道から出てきた女………


「何でもない、気にするな」


…クロ、かなり前の方になるが、裏道に入っていった女の顔は見たか?



『私の眼は主の眼と一致しておる、魔力関知じゃなければ主以上の情報を手に入れることはできない…』



だよな…なら記憶を漁って確認してくれ、今前を歩いてる女と…見比べろ



『…難しいな、遠すぎる。ただのそっくりさんの可能性だってあるし、何に主がそこまで驚いてるのかも分からないのじゃ。それに裏道だって危険が沢山って程でもないのではないか?』



……だな、気にしない方がいいか


「?…こちらです」






……






さてと、欲しいものは手に入ったな…元の世界にはない面白そうな本もたくさんあったし、ミーナの教えてくれる店は暗器関連に強くてなかなか面白い


「ありがとな」


「いえ、お役に立てて何よりです」


「そういやミーナはなんか買いたい物はあるか?」


「いえ、今晩の食事の下ごしらえまでは済ましてありますし、取り急ぎの買い物はありません」


「そっか、なら最近こんを詰めすぎていたし少し気晴らしに街を回るが、どうする?」


「ご、ご一緒してもよろしいんですか?」


「断る理由はない。さっきまで見てたらメイドを連れている人間が少なくない、てか思った以上にメイドが多いから目立つこともないだろ」


「そうですね、この街はそういうタイプが多い所ですので。特にこの地区は地位の高い人間が多いので必然的に多くなるでしょうね」


…地位が高い人間が集まるとこほど、不安なことはないがな



『主の地位も相当なものじゃ、心配しすぎじゃろうに』



まあな、勇者なんて地位はなかなかいないしな


「まあいい、軽く回ろうか」


「はい!」



『主もなんだかんだミーナには甘いのう。そのままお姫様も手込めにしてハーレムの形成かの?』



…別にそんなんじゃねえよ、ただミーナは妹みたいでほっとけないだけだ



『本当かのう、まあいいが』



「力也様、そう言えばあちらの広場で大道芸の集団が来ているという噂を聞きました!見に行きませんか!?」


…すげー行きたそうだな、こういうところは年相応にかわいいな

犬耳がピョコピョコしててすごい撫でまわしたいが



『主が本当に妹を見るような微笑みを…もう撫でてしまえ』



いややらねえが…


「おう、行くか」


「はい!」


……ピョコピョコしてるなあ



『変態みたいじゃぞ』



…すまん


「あ!もうやってますよ!」


…平和、だな



『じゃな、一月前にあんな会議があったとは思えんな』



!……見つけた



『どうしたのじゃ?』



さっきの女、いや、まだ少女か



『…ほう、じゃが先ほど前を歩いていた時と違う服じゃの』



……なんか、わからねえけど引っかかるんだよな



『ん、動いたぞ…大通りではなく裏道の方に向かっておるな』



「あ!凄い!あんな沢山の火の輪をライオンがどんどん飛び抜けて行きますよ!凄いですね!力也様!!」


「おう、そうだな、よく調教されててなかなか壮快だな」


…急に袖を引っ張られたから少し焦ってさっきの女の子を見失っちまった



『主、デートの最中にほかの女の事を考えるのは礼儀知らずではないか?』



いや、まあそれを言われたらなんも言い返せねえが…!?


「な……」



『!?違う裏道から、まったく同じ顔の、服が違う女子が…』



早着替え?いや、それはない…双子?いや、さっきの奴とも違う服、三つ子?いや…


「キャーーーーー!!!凄いです!!見ましたか?力也様!」


「おう、ちゃんと見てたよ、ありゃ凄いな」


「ですよね!」



『主よ、あの女子、どうも普通に大道芸を楽しんでるただの人間の女の子って感じじゃ』



…そうだな、だがなんだ、この言い知れぬ違和感は



『主は何を恐れているのじゃ?』



…恐れてる、のか?



「力也様!小さい女の子が豹の上に!!」


「おお、すげえ身体能力、流石は獣人の子ってか。豹との信頼関係もよさそうで安心してみてられるな」


「ええ!ええ!凄いですねえ、あんなに小さいのに」


「お前も年の割によく頑張ってるよ」


「ふにゃ…」


犬耳をなでながら言うとそんな声を漏らす



『………主、メイドの頭…というか耳を触っておるでないか』



…あ、無意識で


って、さっきの女の子がいない



『む、見逃したか…!????あ、主…視界の右端の方、よーく見てもらえぬかの?』



ん?……まじか


「…全く同じ顔が、4人目?」


「ほぇえ?どうかされました?」



『主、流石に私も怖くなってきたぞ…』



ああ、後をつけよう、四つ子とかなら笑い話で済むが、このままじゃいやな予感が付きまとう


「…ミーナ、楽しんでるところ済まんが少し動くぞ」


「!!…分かりました、お供します」


切り替えが早くて助かる



『主の雰囲気からすぐに判断できておる、いい娘じゃな……主!女子が動くぞ』



分かってる!


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