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異世界の勇者は何を見る  作者: 小淵執悲
第1章 異世界召喚
30/50

30話

ここから話が進む……と信じてます

「はぁ、はぁ、はぁ……チッ」


「ふぅぅ、やるな、力也。もう10分近くになるんじゃないか?」


「さあな…それだけやっといてまだ一撃も入れれて無いことに怒りしか覚えないぜ」


「ふっ、そうかっかするな、我もまだ有効な攻撃を与えられていない…お互い様だ」


「姫さんはまだ上があるだろ?」


「力也もまだわざを絡めた攻撃をやっておらんだろ?お互い様だ」


「…はあ、確かにな」



『相変わらず主は何をためらっておるのじゃ?あの姫様なら死ぬ事は無いじゃろう』



…そうなんだがなあ


「…しゃーねえ、やるか」


「ほう、なら我も…はあああ!「シャイン・クイラス」!!」


光…身体全体を纏い、強く剣を覆う光……綺麗だな



『主、見惚れている場合じゃないぞ、あんな馬鹿魔力に光を加えられては』



見惚れてないわ!


……だがまあ、ありゃかなりやばいな


「…先手必勝、「弧月」」


縮地により距離を詰め横薙ぎに斬りつける


「さあ、ここからだな!「バーニング・ライト」!」


光に…炎が混ざった!?



『複数属性の合成はかなりの難度じゃ、流石じゃな!』



んなもん使ってくれるとは恐悦至極だな全くおい!


「使わせるかよ!黒戸流…「乱舞・花」」


縮地を多用、距離を最大でも一歩で詰められる範囲まで


「こっ、れはっ!?なか、なかっ!」


威力は弾かれない最低限、手数で攻めろ



『一手一手がはかなく散る花弁の如し、じゃの…じゃがこのままでは刀が持たん、離れたタイミングで定期的に作り直す、持ち変えるのじゃ!』



りょう、かい!


「ふんっ!」


横薙ぎの攻撃を屈んで躱し追撃を続けるが全てが受けたり、受け流されたりする


「ちぃ、これでも、届かねえ、のか!」


「くっ!動きが、速く!」


…なら、クロ!武器の創造、どこまで速く、繰り返せる!?



『数個じゃな。じゃがどの道私が出来るのはほとんどが術式展開の準備、主の展開補助と同時展開まで、主の能力次第で相当数同時展開は可能じゃ!』



分かった!準備は全力で頼む!



『了解じゃ!』



「ちぃ!流石に、この距離は!」


これほどの至近距離、短刀の間合いは


「俺の距離だな!」


だがフェイクを絡めても無意味、フェイク含めて全てに反応されてる…


「なら、黒戸流…「乱舞・鳥」」


両手の短刀を手首と太ももを狙って投げつける


「!?」


「「刀創造(グラデュース)」」


両手に短刀を生成


暗器、クナイや針を数個ずつ同時生成できればいいが



『主だけじゃまだ短刀数本が限度じゃな、私が袖とかに数個作って仕込む、次のタイミングまで待つのじゃ』



助かる!


「なるほど、創造属性、ならでは、か!」


手元に向けて短刀を投げつけ残る一刀で下から逆手で振り上げるように斬りかかる


「今度は、刀を鳥にでも見立てているのか!?」


「まぁ、な!「刀創造(グラデュース)」!」


ナイフを四本目の前に作り出し



『主、造ったぞ!』



サンキュー!


「ほう、もう4本同時まで可能か!」


二本を即手に取り投げつけ、残りの二本を持って飛びかかる


「ちっ、流石にこの手数は私の大剣には…厳しいな!」



大剣を真上に放り投げた!?


「はぁぁ!!!」


ナイフを持つ手を的確に受け止められ、はじかれる


「身体強化、黒戸流…「乱舞・風」!!!」


すぐナイフを捨て、止められた手で姫さんの手首をとり


「らああああ!!」


一本背負いの要領で投げる!


「ふん!」


っ!、やっぱ返されるか


「はぁぁぁぁぁぁ、「バーン・スマッシュ」!!!」



『主!体術で負けるでないわ!!』



黙ってみてろ!


炎を纏う拳を体を反らすことで躱しその肘に手を当て懐に入り込む


「はっ!!!」


踏み込むと同時の肘打ちは軽く躱され


「甘いわ!」


「がっ!!??」


膝でこめかみを撃たれる


さっすがにこのレベルの威力は想定外…


「!?」


「だが、ここで負けるのは癇に障る」


何とか力を受け流し、姫さんの軸足を蹴り飛ばしバランスを崩す


「黒戸流…「乱舞・月」!!!」


鳥で使う予定だった暗器数本を姫さんの目の前に放る


「シャイン・クイラスは、そうそう使う魔法じゃない」


片手を上に向けた姫さんに対して放った暗器と同時に攻撃ができるようなタイミングで踏み込む


「クイラスを使わせたのは流石だな」


さっき上に投げた大剣がこのタイミングで!


「だが、まだこれは破られたくない、覚悟しろ?」


剣を掴むと同時に炎を纏い振り下ろしてくる


「これは、想定内だっ!」


乱舞・月…これは乱舞の締め、そこに居るかに見せて、その実存在しない



キンキンッという音と共に放った暗器がはじかれるが


「…かすりもしないか、流石力也」


相手の意識の外、雲にさえぎられても存在する月のごとく


「刈り取る」








「だが、甘い」


ガキィィンという音と共に最後に残しておいたクナイが止められる


装甲(クイラス)は…多対一、数多の獣を一人で屠るために改造した身体強化の上位互換だ」


…完全に見極められた、俺を見ることもせずに…的確にクナイを剣で受けるとは


「攻撃、防御力は勿論だが、あらゆる方向への攻撃察知に最も重きを置いている。この状態なら敵が裏からこようが、正面から突撃されてるのと大差はない」


「…参ったな、お手上げだ」



『今の、恐らくじゃが直撃しても止められておった…流石は姫様じゃ、完敗じゃな』



…ちっ、強くなればなるほどこの姫さんの実力が出てくる


「ったく、ここまで底が見えねえ相手は英雄以外じゃ初だな」


「ほう?我は英雄に劣るか」


「底が見えねえ才能っていう観点からはだよ、拗ねるな姫さん。実力はどう見ても姫さんだろ、まだ今の英雄なら俺でも潰せる」


「拗ねてなどないわ」


「まあいいけど…まだ姫さんには届かないか」


「一応言っておくが我は世界ランクで50位圏内だぞ?まだまだ早いわ」


「と言っても姫さんの真骨頂は対魔物で発揮されるだろ?対人でくらいなあ」


「まずは世界ランキングに乗ってからにしたらいい、二人とも学生のうちに乗るだけの器だ」


「おうよ…だがしかしここ最近トレーニングしてた魔力の扱いと黒戸流の合わせ技で結構いけると思ったんだがな」


「まだまだこれからさ。とりあえずほれ、魔力と体力の回復をしてくれる薬だ、飲んでおけ」


「?どうしたんだいきなり、やすみゃ大丈夫だよ」


「前の会議からもう少しでひと月だ、今日まで何も起きてないが、ここ最近いやな予感がする…常に万全の状態にしておけ。あと、何かが起こったときは必ず隊長格以上の軍の者を探せ、単独で事に当たろうとするな」


…いつになく真剣、こういう感覚で動くタイプの勘は無視できないことが多いんだよな


「忠告ありがと。ま、気を付けるわ」


この手の薬、安くはないし何もないのに国が出すわけない、姫さんの自費だろうな



『愛されておるのう』



そうだな…だがもっとこいつが必要になる時が来るはずだ…これはその時まで取っておくさ


「お!ね!え!さ!まあああああああああああ!!!!!!!」


「ちょっ!?カリン!落ち着け!!」


…話し込んでる間にアーロンとカリンが近づいてきてたか


「お疲れ様です力也様、見ないうちに半端なくなってましたね、もう俺じゃあ相手にならなそうです」


「そうか?やってみなきゃ分からんだろ、アーロンの本気はまだ見たことないから何とも言えないけど、勝てるって確信は全く持てないぞ」


「……そうですね、今度模擬戦でもやりますか、対策でも考えておきます」


「おう、楽しみにしてるぜ」


「あ、そういえば先ほど少し英雄様がいらしてましたよ?力也様を見て一言、すげえって言ってなんかやる気に満ちた顔でいなくなりましたけど」


「あー、またあいつのやる気刺激したか、こりゃまた一段と頑張らにゃあな」


…最近こんを詰めすぎな気もするから、英雄が何かやらかす前に止めねえといけねえが…



『やけに気にしておるの…とっくの昔に記憶の共有を制限されておるせいで理由が分からんのじゃが』



まあいろいろだ



『むう』



「…さて、ミーナを拾って買い物にでも行くか」


「お出かけになられるんですか?街へ?」


「ああ、ちょいと生活必需品と魔法石関連を少しな。後は気晴らしの本が欲しい」


「勇者なら国の物を自由に使えるんじゃないんですか?」


「一部はな…本は専門書しかねえし魔法石はどの道金が要る。基本そこまで自由に使えるわけじゃない」


「そうなんですね…気を付けて行って来てくださいね、姫様の勘はよく当たるので、数日中のうちに何かが起こると踏んでいます」


「はいよ、気にしておくわ」


さて、まずは研究所の方でミーナを拾わなきゃな


そういや姫さんは……



『あっちではだけておるぞ』



見なかったことにしよう

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