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異世界の勇者は何を見る  作者: 小淵執悲
第1章 異世界召喚
29/50

29話

テスト期間、息抜き執筆

キィイン!!


「ちっ、相変わらず重いな」


「まだまだこんなもんではないだろう?行くぞ、力也!」



『相変わらず化け物じゃの!力也!最近の成果を試せると思って本気で行くのじゃ!』



わかってるよ!元よりそのつもりだ!


「ふう…身体強化、「刀創造(グラデュース)」、二刀」



『相変わらず主は短刀の二刀が好きじゃのう』



小回りがきくし、闘いやすいんだよな


「最早力也の短刀の逆手二刀は十八番だな…さて、この数週間の危険地域()での訓練成果

を見せてもらおうかな」


ゾクッ


……なんつー量の魔力纏いやがる


「ふうう、さて、始めるぞ、力也」


…来る!


「やあっ!」


キィィィィィィィン!!!!!


初撃を短刀を交差させて後ろに跳びながら受ける



『あいっかわらず速いのう、この姫さんは』



ほんとな、あんなでかい大剣なのに毎回ビビらされる


「流石だ、この速さに軽く追いつく者はそう多くはないぞ?」


姫さんはいったいどれほどのレベルにいるんだかな


「軽く反応できたってわけじゃねえよ、はあっ!」


キキンッ!


着地後すぐの反撃

縮地による踏み込みからの二連撃は剣を軽く動かすだけで防がれるか、完全にに見切られてるな



『主、部分強化をもっと意識するのじゃ、今の状態では圧倒的速さに力不足、両腕両足の魔力を増やすのじゃ』



防御を捨てる、ね…そういうの好きだぜ


両腕両足に意識を向けて…


「ほう?部分強化にまで到達したか、魔力の扱いの上達速度はやはり目を見張るものがあるな…前にも言った気がするが目にも意識を持っていけ、更に上のステージへの登竜門だ」


「…何度もやってるが、なんも見えねえよ」


「そうか、なら戦闘の中で習得するんだな!」


キイインッ!!!


一段と速い攻撃、動き始めからの予測と勘を使ってなんとかいなせるレベル、まあいなせなかった瞬間にゲームオーバーか、単純明快のデスゲーム、まあ死にはしないだろうが面白い…


全神経を集中させろ、ただの模擬戦だと思うな……殺し合いだ



『主、今は見えなくともよい、目に魔力は回し続けるのじゃ!何がきっかけになるかはわからん!後は我はサポートに回るのじゃ、存分にやるがよい!』



了解、頼んだぞ、クロ!


「くっくっく、いい集中だ、どんどん行くぞ!」


姫さんの姿が霞むように消えた瞬間に右手の刀を立てて体の横に置く


ガキンッッ!!!


…ちっ!、重いな、はじかれたら終わりだってのにな


魔力か…なんだかわからねえが


「目で見えずとも、反応することは…可能」



『魔力であっとるぞ、主…魔物の時は殺気も同時にはなたれていたから殺気だと思っていたんじゃろ。まあ魔力と殺気が混じれば感知しやすくなるからな』



「くっくっく、もうその域まで来たのか、面白い!!」


瞬時に裏へ前へ移動して攻撃してくる剣を何とかしのぎ、手元を狙って剣を振るが


「ふっ、どんどん行くぞ力也!!」


軽くかわされて姫さんの闘争心を煽っただけか


ったく、一泡吹かせてやらあ!!!






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



side アーロン



…力也様の次元が変わっていますね


「アーロン、これはどういう状況?」


「カリン…どうもこうも、力也様がここ最近危険地域での訓練で見てないからってリリス様が吹っかけたんだよ。そうしたら思った以上の結果でね」


正直力也様ではまだまだリリス様には勝てない…にしても、あの集中…あそこまで集中しているのを見たのは魔力をまだ扱えない時の模擬戦以来か?


「こわ…リリス様が怪我をしなければいいけど」


…!?


今、カリンは何て言った?リリス様が怪我を…だと?リリス様信者のカリンが?


「…竜種が相手でも心配はいらない、お姉さまかっこいいです~って言っている奴が、珍しいな」


「…正直遺憾だけど、あの手の獣のようなタイプはどんな事態になるかはわからない…時の次第によっては、実力以上の力を発揮したり、急な成長を遂げたり…何が起こるかわからないのよ」


「…俺が思っている以上に、お前は力也様を評価してるのな」


「…前から思っていたんだけど、あなたや力也の私への評価ってかなりひどくない?」


「……気のせいだ」


「何よ今の間は!!?」


「落ち着け、試合が見えない」


「…ふんっ」


しかし…また力也様が完全にリリス様の剣を受け止めた


「…リリス様の動きを安全に捉えてる!力也はあのスピードがすでに見極められているのか!?」


リリス様の剣戟を見極め…片手で受け切れるようになっている??


いや、あれは完全に追えてるわけではないように見える…魔力で追っているのか


しかし、それにしてもリリス様の乱舞をいとも簡単にいなし、反撃まで…


「…もう俺は越えられてますね」


瞬時に視界の外に移動して繰り出される剣戟、しかもその一撃の重さは…




「グッ!??」


「どうした力也、反撃に意識を割きすぎたか?その程度じゃまだまだだぞ!」




「…ちゃんと受けたり、受け流したりしないと訓練場の端まで一撃で飛ばされるレベルなんですよね」


「おー!やっぱやってるな…」


!…英雄様ですか


「英雄様、確か討伐任務に出ていらっしゃったのでは?」


「んー、なんかA級はまだ早いって事で追い返された。にしてもまた少し見ないうちに力也は強くなってるよな…あんなスピード俺じゃ対応しきれないよ」


…この人はいまどの程度なんだろうか


「英雄様は後衛型ですので力也様やリリス様のタイプとは違いますから仕方のないことです」


「そう、だね…」


この人なら…


「やめときなさい」



「カリン…?」


いきなり耳元で声を出されるからびっくりした…


「あなたが考えてるほど英雄は甘くないわよ」


「……いきなりなんだよ」


「あなたが変なことを考えていると思ってね。力也の実力を目の当たりにするたび、あなたの目はどこかおかしかったわよ」


「!」


「なに驚いた顔してるのよ、気が付かないとでも思った?余裕がないあんたなんて価値がないわ、追い込まれすぎ」


…追い込まれてる?俺が?


「ははっ、カリンにそんなこと言われるとわな」


こいつはおちゃらけた奴だがリリス様関連以外では変なことは言わない…なら俺は追い込まれているように見えたんだろ


じゃあ何に?


「…くくっ、ああ…そうか」


「…いきなりどうしたの?って聞くのは野暮みたいね」


「ああ、確かに追い込まれてたみたいだ…力也様を見ててな」


「…へえ、あなたが力に嫉妬?珍しいわね。私たちの中でも向上心が人一倍なのは知っていたけど、嫉妬なんて言葉聞いたのは初めてね…相手は勇者よ?」


「違うよ、嫉妬なんかじゃない…これは別に力也様を見下してるとかそういうわけではないんだが、あの人は別に才があるわけではない…まあ勇者にしては、だが。その割に、ありえない速度での成長…才能とのギャップが凄いんだよ。今も…それだけじゃなくて、過去も…尋常じゃない努力をしてるんだろうな」


…何があの人をそこまで動かすのかは知らない。だが


「あの人の才なら俺でも勝てる見込みがあると思っていた…なのにあの人は軽く俺の上を行く…自分自身の不甲斐無さに腹が立つ」


「…自分を追い込みすぎないことね。あなたは私より強いし、お姉さまもあなたを凄く認めているわ」


「…ああ」


だがまあ、俺もまだまだこれからだ…

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