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異世界の勇者は何を見る  作者: 小淵執悲
第1章 異世界召喚
26/50

26話

珍しく連日投稿!

「今日がお披露目か…まあ今後動きやすくなると思えば、な」



『じゃな。まあ通過儀礼だと思ってこなすしかないしの』



だな


「…あら」


廊下を歩いていると部屋から出てきた所の珍しい顔に会う


「よお、全然見ないけどいつもどこにいんだ?」


「久しぶりのあいさつがそれって女性を相手にどうなの?」


「育ちが悪くすいませんね」


「まあどうでも良いのだけれど…私達魔王の一族が王族とあまり仲が良くないのはあなたなら知っているでしょう?私達は城にはいにくいのよ」


「ま、そうだよな。てか国のトップの2人が険悪で良く持つな、この国は」


「表面上はそんなことは無いからよ…そういえばあなた、カルタに引き分けたのは本当?」


「一応な。…まあカルタは本気じゃなかったが」


「そう…ま、現状なら十分じゃないかしら?来年から学園でしょ、学園に通うには十分すぎる力はあるし、なめられることもないでしょ」


「そうかい…デイジリーは年齢的に来年学園の1年だろ?通うのか?」


「ええ、ジャッポネの第一位とは一度は闘っておかなければならないし」


「…ジャッポネの第一位ってそんなにやばいのか?」


「どんな人かは…今日会えるわ…第一位は、闇の魔王の息子よ」


「…まじかよ」


魔王の子が他にもいるのか…学生の中でも一番を取るのは至難の事か


「まあ、私も会うのは初めてよ…今年の大会で見せた彼の力ならまだ私の方が上。でもあれは一部、まだ何かを隠している。それによって私が勝てるかどうかが決まるけど…私の直感では、彼は私より強い」


「…世界ランクにそれらしき名前は見受けられなかったが?少なくともデイジリーより上の20歳以下がいたら記憶に残らないわけがないんだがな」


「そこが疑問なのよ…あれほどの強さを見せながら表の世界ランキングはおろか裏のランキングにすら名は無い…偽名か、そもそも存在しないのか…」


あれほどの強さって言われても知らねえからなあ、何とも言えん


「存在しないって、そりゃ流石にないだろ」


だがデイジリーがここまで言うやつとなると見れるのは良い機会だな、今日のパーティーに感謝だ


「そうよね…それにしても、早く着替えないと間に合わなくなるわよ」


「…女の方が時間がかかるだろ、まだ私服のあんたに言われたくは無い」


「もっともね。でもドレスって好きじゃないのよ…戦闘の邪魔」


戦闘中心か?怖いな、この国の女は…姫さんといいデイジリーといい戦闘狂ばかりかよ


「まあ、確かに早めに準備はしなければいけないのだけれどね。今からする予定よ」


「ならさっさと支度しろよ、遅刻しても知らんぞ」


「もともと遅刻する予定だから大丈夫よ」


「…さいで」


大丈夫か?この国の上位がこんなんで…


デイジリーが去った後、部屋の戸が開きミーナが顔を見せる


「!まだこちらにいらしたんですね。力也様、お召し物の用意が出来ましたよ」


「了解」


さっさと終わらせようとか思ってたが、どんな奴か一目は見ておく必要があるかな








……






「…俺と力也の紹介だろ?まだかな…腹減ったぜ」


「確かに、始まってしばらくたつのにこうも待機させられてちゃ腹も減る」


もう会場ではパーティーが始まっている。なのに俺達は舞台裏のようなところで待機させられ続けている


『では、紹介いたします!カエイラが勇者、聖名英雄、黒戸力也です!』


お、やっとでか


「よっしゃ、行くか力也!」


「おうよ。やっとで飯にありつける」


会場に入った瞬間に感じる視線の数は想定していたより多いな…選ばれし名家(アウトスタンディング)のほとんどが集まってるんじゃないだろうな


そしてこちらを見定めるようなめの数…不愉快だ



『主はとことんこういうのが嫌いじゃの』



ああいう目線はほんとに嫌いだ



『勇者じゃし慣れていくしかないのう』



…面倒だな


「…ます」


!…周りに意識を向けていたら英雄の演説が終わってる…腹減ってるからって早く終わらせたなこいつ



『いや、結構我こそは勇者だ!みたいな演説をしておったぞ?簡潔にまとまっておったから早いだけで』



…流石英雄


周りの反応は様々だが勇者に対して悪い感情を見せるのは一部の奴だけか



とりあえず俺は自分をおまけのように話し皆の意識が英雄に向くようにする



『もう一人と比べると稚拙な演説じゃの』



うるせ


!?


なんだ…?今のゾッとする視線は



『奥、女に囲まれた精霊を肩に乗せてるやつじゃ』




あの黒髪の少年か…?年代は俺らと同じくらい、だが、まとう雰囲気が他と違う……相対したくないな


てか、女はどうでも良いが精霊はずるいな



『私がおるじゃろ、私が』



そうだったな…目に見えないから精霊って感じがしないんだよなあ



『くう、そこが欠点じゃからなあ』



「力也、行くぞー?」


「お、おう…」


「流石、かっこよかったですよ英雄様」

「勇者様、流石の演説でした」

「お疲れ様です」


先に会場入りしていた女どもが英雄に群がる


「お疲れ様です、力也様」


「ああミーナか、ありがと」


「力也」


「ん?デイジリー、もう来てたのか」


「あなたたちよりは先にね。どうだった?」


どうって…あの男の事だよな


「一言でいえば、化け物の雰囲気だな」


「そう」


…?なんか少し嬉しそうな感じか?


「彼は私の獲物…邪魔しないでね」


「ま、あんなのとはあんまやりたくないし、好きにしてくれ」


「なら良いわ」


そう言って立ち去るが…あの男もご愁傷さまだな、デイジリーなんて化け物に目を付けられるとわ


「力也よ」


「?…姫さんと次女さんか」


「どうじゃ、一緒に食事にせんか?挨拶ばかりで気がめいってきたわ」


「おなかもすいたし、ね」


「姫さんでも気がめいるんだな」


「まあな…あれだけ露骨にアピールされたらな」


「流石の私も疲れたわ、王女って立場は面倒なのよ」


少し離れたとこではレオンが数人の女性に囲まれてるし、王家ってのは大変そうだ


次女さんが弱音とか珍しいし、相当だったんだろ


「で、良い男は見つかったのか?」


「悪くない男ならいるが、我の方が強いからな…なんとも思わん」


「私よりも頭の悪い男のもとに嫁ぐ気は無いわ」


…この二人を落とすのって相当大変そうだな


「まあ、やっとでゆっくりできそうじゃ…2人とも」


「「?」」


「メリークリスマス、だな」


ああ、そういえばクリスマスパーティーだったな、これ


「メリークリスマス、姉さま、力也」


「メリークリスマス」



『メリークリスマスじゃ、主よ』



おう、クロも、メリークリスマス


軽くグラスを当てるだけの乾杯だが、こっちの世界でクリスマスパーティーが行われるとは思ってなかったし、思っていたよりいい日になりそうだな

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