24話
お久しぶりです。
久しぶりになればなるほどどんな感じで書けばいいのか分からなくなってきますよね(´;ω;`)(当たり前)
精進します
「…ふう」
朝ってのは気持ちが晴れてて鍛錬もすがすがしく感じるな
『今日はそのせいでいつもの1.5倍の量やってるがな』
呆れたような声出すなよ
苦笑いしながらタオルで汗を拭き部屋へ向かう
『しかし、毎朝こんなに訓練してて昼間も訓練、疲れないのか?』
んー、訓練を行うのが物心ついた時からの習慣だからな…
『本当に変な家じゃったんだな』
てかクロは俺の記憶のぞけるんじゃなかったのか?
『流石に全てを除くことはできんのじゃ。せいぜい主の精神世界の表層に上がってくる一部程度じゃな』
そんなもんなのか
「今日も鍛錬?こんな朝早くからご苦労なことね」
…?次女さんか
「おはようさん、まあ日課だしな。早いって言ったら次女さんも相当だが?」
「おはよう…私は徹夜明けよ、寝てないだけ。…そういえば、あなたのメイドから話は聞いたのかしら?」
研究って何やってんだか…まあ徹夜しちゃうくらいなら好きでやってんのかな
「ああ、暗殺者てことと、次女さんに呼ばれてるって事はな」
「そう、なら朝食後にね…私もこれから朝食だから」
「了解…ん?ありゃ次女さんのメイドか?」
「ええ…少し離れていたほうが良いわよ?」
?まあおとなしく離れておくか…
てかあんなに慌てて走る必要は無いだろ…
「マール様!朝食を持ってまいりましたっ!?」
あ、直前で躓いて…
バシャアと紅茶らしきものが次女さんに直撃し、サンドイッチなどがあたりに飛び散る
『…主を盾にすることなく自分で受けたな』
あ、ああ…なんだこの状況
「す、すすすすす、すみませんん!!」
ズサアアアと土下座のような態勢になるメイド…土下座慣れしてるなありゃ
『慣れたくないのう、そんなこと』
まったくだ
「まったく、相変わらずのダメイドっぷりね…少しは成長をしないのかしら?」
「す、すいません…」
「あなたいつもいつも私の服を汚して…そんなにお仕置きがほしいのかしら?」
びくううっとメイドが反応する…が、なんか怖がってるのとは違う気が…
『…?怖がっておらんか?』
いや、なんか違う気がするんだよなあ…
「ほら、あなたのせいで靴まで紅茶まみれ…舐めなさい?」
「はいぃ…失礼します」
!!?
『!!?なんじゃかあのメイド顔が赤くないかの!?』
いやいやいやいや…腰くねくねさせすぎだろ朝っぱらから何やってんだこの二人!
「まったく、相変わらずぐずですね…これはお仕置きが必要ね?」
『…なんかあのメイドビクビクしとらんか!?興奮しとるのか!?』
「も、申し訳ありません…お、お手を煩わせてしまって…」
いやいやいや…常習犯だよなこいつら、頭のねじ何処に置いてきた
「ほら、いくわよ?…ああ、黒戸力也、こういうわけだから私のとこに来るのは10時くらいにしてくれるかしら?」
「おい!朝っぱらから何する気だ!?」
「いいじゃない、メイドを持つ男は皆やることでしょう?女は夫となるもののために処女は守らなくてはならないからこういう楽しみしかできないのよ」
「いや、男はみんなってどんな偏見だ」
「あら、メイドはそういうことも受け入れるものよ?10時までならあなたもメイドとしっぽりできるでしょう?」
「誰がするか!」
「あら残念…ま、10時前に来ても準備は出来てないから無駄よ」
「ま、マール様あ…わたくし、もう…」
「はあ、あなたは少しも我慢できないのね、少しは自重という言葉を知りなさいな」
「す、すみません…ですが昨晩から何もなく…もう…」
『主、私の頭が理解を拒んでおる、助けてはくれぬか』
お前割と純情だな…かく言う俺も理解したくないが
「じゃあ黒戸力也、この子のお仕置きがあるから私は行くわ。早く来すぎないでね」
「お、おう…」
そう言って去っていく二人…
「……よし、今あったことは忘れよう」
『賛成じゃ』
…
……
チックショウ、次女さんが変なこと言うせいで飯の時ミーナとまともに顔が合わせられなかったぞ
『主も相当純情じゃの』
くそう、分かってはいたがこういう事には耐性がない
『ハニートラップには弱そうじゃな…気をつけねば』
分かってる…
「力也様、食後のコーヒーです」
「ああ、ありがと」
『流石にもう大丈夫のようじゃな』
ずっとじゃミーナに違和感もたれかねん、なんとかな
「ですが10時までですか、何をなさいますか?」
「そうだな…今はまだ7時だし、魔力の操作訓練でもやってくるよ。9時半には戻ってくる」
「了解いたしました、準備はしておきますね」
「ああ」
『逃げるのかの』
うるせえ
…
……
「さてと、行くか」
「はい」
…にしても、この俺と同い年と言われても納得できないような幼顔のミーナが暗殺者だとわな
『文字通り、見かけによらんのじゃな…私もこのメイドが暗殺者だとは全く思わんかったのじゃ』
どの程度のレベルかは分からないけど、実用レベルなら正直相当助かる。俺は勇者だから否が応にも目立つことは避けられないからな…うまく英雄に目をむけさせる事が出来ればいいが、限界はある
『それもそうじゃな…じゃが主の戦闘スタイルは正面きってのタイマンがメインではないかの?目立つ戦闘じゃと思うぞ』
んー、勝てない相手なら変えるけど、今のところ負けても得るもののある訓練や勝てる闘いしかないし…武人としての俺はそういう戦闘を好んでるからなあ
『潔くて私は好きじゃがの』
ありがと
「それにしても、なんか考え込みすぎちゃいないか、ミーナ?」
さっきからうつむき気味だ
「へ…す、すいません、なんか私なんかが力也様のお役に立てるかどうかと思うと…」
そんなことかいな
『ま、主は勇者じゃし、しょうがないのではないか?』
それもそうか
「ま、あんま悩むな…仕える仕えないは俺が決める、ミーナは自分にできることを全力でやれ」
「は、はい!」
『…もう少し言い方というものがあると思うんじゃがな』
なんかまずかったか?
『良いんじゃが、主は友達が少なそうじゃな』
…まあな
「さて、別棟に着いたはいいがどこが次女さんの研究室なのか知らねえな」
「こ、困りましたね…私も立ち入りを許されていたわけではないので…」
「あら、やっと来たのね」
「!…次女さん自ら迎えか?メイドにやらせるのかと思っていたが」
「残念だけど私のメイドはベッドで休んでる子と家事係がいるくらいだからこの棟には立ち入らないのよ。あなたたちは今後良くここに出入りすることになると思うから覚えた置いてほしいのだけど、基本部外者立ち入り禁止よ。詮索もあなたが勇者じゃなければ消されてたわ」
…怖いな、初めて勇者でよかったって思った
『そんな綱渡りじゃったんじゃな』
「まあいいんだけどね。こっちよ、付いてきなさい」
「…もう危ないことはしないでくださいね?」
小声でそう囁くミーナ
…心配されてんだな
『まあなんか主は庇護欲をそそられるようなタイプじゃからな』
なんじゃそら
…
……
「さて、ここが地下の現場よ」
「次女さんの研究室は目の前素通りでいいのかい」
「良いのよ、必要なものはここに用意してるし…ケイト!」
「はい…そっちが勇者とその暗殺者で?」
呼ばれて出てきたのは所々にすす汚れの付いた作業服を着こんだ男…結構若い
「整備の済んだ試作品を」
「おいおい、試作品のモニターでもやらせる気か?」
「まあそんなとこよ。安心しなさい、性能は私が保証するし、適応するように整備も私が受け持つわ」
「…こちらです」
!?銃…か?
『なんじゃ、主の世界にもあるのか?』
ああ、だがこれは科学ぎじゅ…ああ、この世界は元々人間が科学技術を用いてたんだったな
「見たことがあるようね…これは過去の人間が用いていた武器、今もこの形の魔具が存在するからメイドのあなたも知ってるとは思うけど、これは少し違うの」
「違う…?」
「ええ、これは魔力弾を飛ばすのではなく、質量をもった物質を飛ばすの…この世界ではほとんどが魔力によるものに変わったせいで魔力の感知によってそれすらかわすことが可能になっているわ。でもこれは過去の技術を利用して作られた銃…本体が魔力遮断の効果のある特殊な鉱石によって造られていて、さらにその中を魔力伝導性の高い鉱石で覆ってあるわ。これによって物質を飛ばすときの魔力の放出を外に漏らすことなく隠密に行うことが出来、魔力によるもののため過去の技術では不可能であった速さまで弾速を早め、射程距離を大幅に引き延ばすことに成功しているわ」
…いや、いきなり饒舌になって説明しだしたが、ようは隠密性の高い高性能狙撃ライフルだろ?
「また、弾に魔力が残っては困るので断魔効果のある原料で弾は造り、いくつかの新技術によって魔力の余波だけで弾を発射することが可能になっているわ。今の問題はこれを扱えるものの存在、皆魔力による補助を基本にやっているためそれをいきなり無くすと使い物にならない。そこで白羽の矢を立てたのがあなたよ」
「…隠密という点で秀でている暗殺者、前衛型の勇者に使えるメイドという立場、ここに興味を持つような異端な勇者はあなたが初めてですし、そのメイドさんならなかなか適任でしょう?」
ケイトも賛同し、薦めてくる
「…俺としては聞けば聞くほど惹かれる武器だな。是非ともミーナに使ってもらいたいところだ…」
これがあれば戦闘の幅が広がるから自分でも使いたいくらいだがな
「はい!是非とも!」
「そう、なら細かい使用法に移るわね…これからしばらくはここに通いなさい、あまり外に出さないで調整をして、それなりに扱えるようになってから実用しましょう」
「はい!よろしくお願いします!」
…しかしこんな武器を造るとわ、次女さんってまさかかなり凄い?




