23話
連続投稿3話目
…いけるもんだな
ケガは…まあ許容範囲か
『まあ主並みに身体強化が出来て身体能力が高く、魔力感知に優れておればのう』
もうちょい弱いやつで頭打ちかと思ってたが、B級はいけるもんだな
『まあ結構苦戦はしていたがな』
確かに、この虎が魔法を使ってくるなんて思わなかったせいで余計な…
ま、これからだろ
「やっぱすげえや、力也は」
「ああ、あれは凄い。こちらに来てたったひと月でB級を一人で討伐するとわな」
「英雄だって凄いんだぞ?C級だって倒せてるし…」
「そうですよ!魔法に関しては英雄様の方が上ですし!」
相変わらず大隊長とサーニャは頑張って英雄応援してるな…まあ関係ないが
「いったい何処でそんな技術を?今までの勇者は元の世界で戦闘のせの字も知らなかったと聞いているが…」
「俺の場合は特殊な家だったんですよ…現に英雄は全くの戦闘素人、それで今のレベルだ、末恐ろしいことこの上ない」
「そうだな…だがそのレベルに到達するには相当の時間や年月がかかっただろう?」
「そうですね、まあ物心ついた時には既にしごかれていたからな」
「…それはこの世界でも少数派だな。その歳で技の錬度は私よりも上、私もまだまだだな」
そうか?まだ少ししか戦闘を見てはいないが流派がないだけで相当技を自分のものとしているように感じたが…
「ま、今日はそれなりに収穫があったな」
創造魔法はまだまだだが身体強化でもそれなりに行ける…てか身体強化ってかなり重要だよな
『事実、身体強化は体内にも魔力が巡るんじゃが、魔力は身体を自分の望む状態に保とうとする。じゃから身体強化が得意なもののほうが体をより良い状態に保てるし、寿命すらも変わってくるのじゃ』
へえ、良いことづくめだな
「力也、そろそろ戻るってさ。この後は飯食って模擬戦闘だ」
「オッケー、ならいっちょう闘るか?ここひと月でお前がどれだけ成長したか、実際に見てみたい」
勝てる相手と、さっきの虎みたいな圧倒されちまって勝てねえ相手としか戦ってないしな、限界をまだ見てない
「げ、まじかよ…ま、俺もやってみたかったから良いけどな」
「ほう、なら私も参加しようかな…力也とは闘ってみたい」
お、思わぬ形でダグラスさんが釣れた
「是非とも。俺も闘りたかったんですよ」
「ふっ、面白くなりそうだ」
…少し離れた所で大隊長とサーニャの奴が睨んできているが、気にしなくていいよな
…
……
………
「本日はお疲れさまでした」
食後のコーヒーを差し出しながらミーナがそう言う
「ありがと」
英雄との模擬戦は俺が圧倒、あいつはまだ守るべき前衛が必要…だがまあ後衛としてみたら優秀かな。それにあの大隊長が英雄のパーティーにいれば何の問題もなくなるか
「B級を倒されるとわ、流石ですね」
その大隊長とダグラスさんとの模擬では負けた。どちらも身体強化で劣ることもなく単純な体術なら
勝てるんだが、ダグラスさんの雷を纏ったやつや大隊長の魔法を絡めた戦術はまだ慣れてないせいで完全にしてやられたな…
だがまあダグラスさんなら10戦やりゃ4~5本は取れるだろ
「模擬戦でも良い経験になったし、こうなると兵士皆と闘いたいな」
いろんなタイプの戦闘がある。それに慣れないとな…元の世界じゃありえない戦闘が可能になるのがこの世界、普通が普通じゃないからなあ…
「そうですね、いろいろなタイプの兵士がいますし、新たな発見も多いはずです」
「…それにしても、勇者ってのは今までも学園に通ってたのか?」
「そうですね、大体召喚される勇者は力也様程の歳の方ですので通うことになっていたと聞きます。それに勇者様が名を馳せる第一のステージが大体学園ですので重要な段階とも言えます」
「ふむ」
学園を出た年齢のアーロンやカリンですら既に下せるレベル…学園の最高学年があのレベルなら良く意味は無いんじゃないかと思ったんだがな
『行かなくても兵士と鍛錬をしておる方が身になるのではないか?まあ大体の兵士と戦闘を行うのにそんなに日はかからんと思うがな』
だよな…まあいろんなタイプの人間に会えるってのは利点よりかは諍いが起こりそうっていう不安とかしか感じないから行きたくないってのもあるんだが
『実際直訴すれば許されるんではないか?無駄になるかもしれんのじゃし』
「だな」
「?どうされましたか…?」
「いや、学園に通わないって手は無いもんかなって」
「…そうですね、おそらく厳しいと思われますが…学園で圧倒的に強いと言うことを示せれば早く卒業すると言うことは可能かもしれません」
…少なくとも入学はするのか、まあた英雄のハーレムとの厄介事が待ってんのか
『…そうじゃったな、それはいきたくもなくなるわ』
だろ?
「ま、しゃあないか。その場合ミーナはどうなるんだ?」
「ソフィーさんの場合は年齢が違うので分かりませんが、私の場合は力也様と同い年なので同じクラスに通うか、または寮の部屋で待機か、メイドとして仕えて過ごすかですね」
「うん最後の案は却下ね」
『即答じゃな!?』
当たり前だ、なんだその羞恥プレイ
「は、はい…分かりました。ならば部屋で待機の方が良いですかね?」
…ん?なんか元気なくなってないか?
『今みたいに言われたらそれはのう…』
…そうか
「いや、部屋にいても暇だろうし…どうせ味方は居なくなる。一緒に通ってくれると助かるな」
『初めからそれだけで良いじゃろうに…』
そうだったか…まあ過ぎたことは気にしないで行こう
『…主のその切り替えの良さは良い時もあるが悪い点にしかならなそうじゃな』
そうかな…あと腐れなくていいと思うけど
「は、はい!」
…急にうれしそうだな
『少しは目を向けい、主は鈍感じゃないだろう』
…はぁ、この世界の勇者ってのは初対面の相手に効くようなカリスマ的イメージでもあるのか?
『多少はあるがミーナ程は無いはずじゃな』
…じゃあ何でこんなことに
『流石に分からんのじゃ』
…調べるしかねえか
「あ…」
「どうした?」
「いえ、その…マール様からお呼び出しのようなものを受けていまして」
…探りを入れてたのがばれたか。まああんま隠れてやんなかったから当たり前だよな
「それには力也様も同行していただくことになるんですが…」
「大丈夫だ。むしろ原因は俺だろ」
さて、どこまで暴けるか…割と闇は深そうだったが
「ありがとうございます。それと、申し訳ありませんがその前に話さねばならない事がありまして…」
「…?なんだ、振り込まれた給料が少なかったか?」
銀行ではミーナもおろせるようにしているが…もちろん全部俺が確認できるようにはしてるが、今日のことはまだ知らないしな
「いえ、私のことなんです…」
「…言いにくいことなら良いんだぞ?」
「いえ、そんなことはありませんが」
「なら良いがな。話してくれるか?」
「はい…力也様は元々勇者は一人だと言うことをご存知ですよね?」
「ああ、俺がおまけだしな」
「そんな自分を卑下しないでください…元より一人しか想定されていなかったので、勇者様付きのメイドは一人しか用意されていなかったんですよ。それがソフィーさんでして」
「…ん?だがミーナは勇者の質問に答えるために色々知識を詰め込んだとか言ってなかったっけ?」
「元々の知識と、変な定義などは初日の夜に指示されて死ぬ気で詰め込みました。暗記は得意なので問題はありませんでしたが」
「…なるほどね、それでミーナは元々はメイドじゃなかったと」
「はい、もともと私は勇者様付きのメイドではなかったんです。私が所属していたのは暗殺者養成機関、私は暗殺者の卵でした」
!?…俺は殺されそうになったのか?
『すぐに短剣を出す!凌ぐのじゃ!!』
「あ、安心してください!別に力也様を消そうと言うわけではなく、知識量的に私の居た養成機関は他と比べて多くの事を叩きこまれるため、追加で覚えることが少ないため選ばれました。その中でも最も料理などの家事スキルの高い私が選ばれただけです」
「そ、そうか…焦った」
『危ない、魔法を発動するところじゃった』
ほんと危なかったよ…
「今回マール様に呼ばれた理由としましては、私に力也様とともに戦えるレベルになるための手段の提供、らしいです。わざわざご足労願うことになってしまい申し訳ありません」
「いや、別に構わないし、むしろいい機会だ…それにミーナが暗殺者の卵ってのもなかなか面白い…そっちに関しては俺もまだまだだと思うし、助かる。それに俺は英雄みたいにパーティーなるものが作れそうにないからなあ」
『ボッチ回避じゃな』
どこでそんな言葉覚えた
『こっちの世界に普通にある言葉じゃ』
…ちっ
「わ、私なんかが力也様のパーティーに…?」
「嫌なら無理強いはしない。でも、そのための力、手に入れようとしてるし、暗殺者としても多少は動けるんだろ?いてくれたら心強い」
「!…是非!!」
ふむ、面白いパーティーになりそうだ
『なんか主じゃと盗賊とか変な職種を仲間にしそうじゃな』
お、いいな盗賊、面白そうだ。採用
『…はあ』
なんだよため息ついて
『何でもないのじゃ』
とまぁ連続投稿終わりです。
次いつになることやら(;^ω^)
まぁちゃんと執筆しますよ!




