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異世界の勇者は何を見る  作者: 小淵執悲
第1章 異世界召喚
2/50

2話

まだ軽い変更くらいです

あの後俺達は別々の部屋に案内された

案内してくれたのは…うん、リアル猫耳メイドなんて見れる日が来るとはね


「ご用があったらお呼びください」


「あ、じゃあお願いがあるんだけど」


「はい」


一瞬キョトンとしてたがすぐに取り直して返事をした…何にキョトンとした?まぁいいか


「この国、世界の歴史についてと、魔法について、なるべく細かく書かれてる本を見せてもらいたい」


何故かは知らないがこの国の言葉は理解できるし文字も分かるようだ。というより日本語を話すがごとく無意識レベルで使ってて気持ち悪いが、分からないよりはましだろ


「はい、少々お待ちください」


そういって出ていく猫耳メイドさん


その間に部屋についてよく見てみると…なんだか突っ込みどころが

…なんでだ?なんでなんだ?照明か ら冷蔵庫にエアコンまで完備されてるだと!!?なんなんだよ、外装は中世の城って感じだったじゃないか!城の中まで中世ぽくしてよ、ファンタジーっぽくないじゃん!なにこの現代のスイートルームみたいな部屋は!?


…はぁ、まぁ落ち着こう


なんなんだ、この世界は…


少し気になり外を見ると…建物自体は中世ヨーロッパって感じか…細かいところはよく見えないけど


「力也様、お持ちしました」


お、意外と早い


「ありがと」


さてと、情報収集でも始めますかね




……





さて、まとめようか


あの猫耳メイドさんは有能なようで、俺のやりたいことを察して頼んだ本以外にもこの世界の事が分かる物や細かい知識、近況等をまとめた物まで持ってきてくれた


まずは魔法だが、特に決まった詠唱は無いようだ。 結果として同じ現象を引き起こせば同じ魔法と判断されているらしい

魔法というのは、とりわけ創造属性は使用者の想像力がものを言うらしい。詠唱や魔方陣というのは魔法を発動するための補助でしかないようだ


しかし基本的な初級レベルの魔法というのはどのような詠唱や魔方陣がいいかが決まってるのも多いようだ


まぁほとんどが自分の想像力にかかってくるから汎用性が高い。しかし新しい魔法を造り出すのはかなり難しいようだ…大体が魔力を無駄に持っていかれたり威力が出なかったりと、それから少しずつ極めていく必要があるらしい


現段階では、自己オリジナル魔法は使えても1つか2つが相場のようだ


だが創造魔法はまた違う


創造魔法はその名の通り何かを創造する魔法だ

だからこそ、自分が造り出したいもののイメージをしっかり持ち、必要な魔力や技術があればなんでも造り出せるようだ


他の属性のように派手なものとかは無いけど…あれ ?他の属性でもおんなじようなのって造れるよね? あれ、マジで?創造属性カスくね?


…はぁ、今回ので分かったことは創造属性の使い手はとにかく己自身も鍛えなくては意味が無いってことか 幸い剣術や武術のみなら英雄に勝てるところだし… いや、あいつならすぐ追い越すか


俺要らない子やん


いかんいかん、悲観的になるな…ただあいつは全属性の魔法に適正があって飲み込みも早いからすぐ俺以上の剣術や武術を身に付けるイケメン野郎ってだけだろ?


………はぁ、考えるのやめよ


まぁ魔法についてはおいおいやっていこうと思うが、まずは自分を鍛えるのが先か…魔力の操作は部屋でも練習出来そうだしそっちは同時進行ってことでいいな


次にこの世界についてだが、色々と大変そうだ…今この世界には大きい大陸が8つ、小さい島を省いて 考えると存在し、その1つに1つずつ国が存在し統治しているようだ

この国もその一つ、カエイラという国だな


それぞれの国のトップの一人は魔王と呼ばれる人がつとめていて、それぞれ創造と無属性以外の8属性を極めた者がなるようだ

この国はあの上から目線のババァが光の魔王らしい

国王が魔王討伐の時に少し口を濁したのはそのせいか…だがやってもらいたいことでもあるようだから…この国は一体何を求めている?他の国のトップを潰すのか?まぁ今は考えても仕方ないから次にいこう


各国の統治形体は決まっておらず、この国は魔王と国王の2トップのようだ。他の国では魔王が1人で おさめてるところもあるらしい


また、この世界は貧富の差が激しいようだ…普通にスラムとかが都市近郊にあるし、都市部から離れればかなりの文化水準の下降がみられるらしい

離れたところでは自給自足が基本のかなり昔の村もあるようだ…まぁ俺としてはファンタジーとしてそっちの方が嬉しいんだが…


あと重要なのが世界の人間や獣人、魔族がすんでるところには結界が張られていて、それが無いところ は魔物が闊歩してるそうだ


魔物を討伐するのも仕事だろうから力はつけなきゃならないだろう



そして、驚くべき事が分かった そ


れはこの世界の地図を見せてもらったときなんだが、この世界、元の世界とかなり似ている


確かに微妙なずれはある

…微妙ではないかもしれないが、まぁかなり似てるんだ


8つの大陸と国が、地球で言うところの北アメリカ大陸にクリフトン、南アメリカ大陸にチュネ、オーストラリア大陸にオーリア、アフリカ大陸にローシャ、ユーラシア大陸を真っぷたつにぶったぎってヨーロッパの方にロンダン、もう片方にジャッポネ、南極大陸にカエイラ、 北極の位置にカフタスという国がある


北極部分に大陸があったり大きさが全て同じくらいだったりするが配置や形が似ている


あと、この世界には地球のような常識は通用しなさそうだ…原因は魔力らしいんだが、別に高緯度ほど寒くて低緯度ほど暑いなんてことはない…月も3個あるし、まったく雨の降らない地域のすぐ隣に年中雨の降る地域まであるようだ…


あと興味深かったのは使い魔や精霊との契約についてかな、そういうのを持ってみたかったから。契約方法は相手に認めてもらう事。稀に相手の方から契約を望んでくることもあるらしい。認められるには相応の実力を示す、つまるところ戦って勝てっていうのが一番ポピュラーなようだ


契約の種類は大きく4つに分かれる


対等の関係による同等契約、軽めの主従関係による貸借契約、強めの主従関係による主従契約、一方的支配の血の盟約…


使い魔契約はお互いの魔力をリンクさせ、使い魔となるものの魔力を主が使えるようになる。使える魔力は契約により異なり、同等契約なら0、貸借契約なら3割、主従契約なら5割、血の盟約だと10割の使い魔の魔力を使えるようになる。逆にその分だけ使い魔は使えなくなるらしい


一番多いのが貸借契約で、その次に同等契約、主従契約と続き、血の盟約はほとんどいない。その理由 が、血の盟約の契約方法や制約にある


血の盟約を交わすにはまず、主となる者の体の一部に血の盟約の魔方陣の焼印を押さねばならない。その為、まずこの魔方陣を体に刻もうとするものが少ないというのがある。一時期はこの世界にはある奴隷制度により奴隷に無理矢理押させて、契約させようとするやつが現れたらしいが、そんなやつと契約 してくれる相手がいるわけもなく、だんだん減っていったそうだ


そして、生き物なら血、精霊などの血肉を持たないものは魂を主となるものに一部譲渡することで、血の盟約は交わされる


血の盟約を交わす事は命を預けるに等しい行為で、主が死ねば使い魔も死ぬ…それに魔力も全てを主が管理するため、渡されなければ自分ではまったく使えない。この条件を受けて契約をしようという奴はほとんどいないから血の盟約をしている奴は絶対的に少ない


…俺に使い魔契約してくれるやついるかな?やっぱりドラゴンとかいいなぁ〜

…まぁ認められなきゃいけないんだけどな


コンコン


「力也様、ご夕食の準備が整いましたので、ついてきてもらえますか?」


ドアのむこうから猫耳メイドの声が聞こえる


「今行くよ」


まぁいい、それなりにこの世界については把握した …まずは腹ごしらえしてから、体鍛えるかな。もとの世界での剣術や体術がどこまで通じるかも知りたいし


良く分からないことも多すぎるから調べものは続ける必要がありそうだ


なんで電気が通ってるのかとかな


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