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異世界の勇者は何を見る  作者: 小淵執悲
第1章 異世界召喚
1/50

1話

元「異世界の勇者は何を見る」に少し手を加えただけの物が三話ほど続きます



それと各話タイトルは考えるのが大変になったのでつけるのやめました




ではどうぞ

…な、何が起きた?


目をくらます光がはれる…………………は?


オーケー、状況を整理しよう


俺が、いや、俺と英雄が立っている…いや、英雄はへたりこんでるのは…台座?いや、何かの祭壇か?足元には何か幾何学模様のようなものが所狭しと描かれている


その回り、一段下がった所の俺達の向いてる方で肩で息をしている白装束の女の子

その女の子の後ろでこちらを見下してる…いや、立場的には見上げてるんだが雰囲気的に見下されてるような感覚を感じさせられる金髪の女性

台座の女の子がいるところを北としたときに北東、南東、南西、北西の位置にはしゃがんでる魔女が着るような黒いフード付きのマントを羽織り顔も見えない奴が四人、性別も分からない

そしてさらに一歩下がった位置、十数人の騎士のような者がこちらを見上げている


「へ?な、なにが…」


今の声は隣でへたりこんでる英雄のもの…まぁその思いには同感だ…変な穴に吸い込まれたと思ったら変な儀式の会場みたいな所で外人みたいな奴らに囲まれてるなんて、これじゃ世に言う異世界召喚みたいじゃないかよ


「せ、成功です…はぁ、はぁ…」


「ご苦労、召喚の巫女よ」


召喚の巫女だぁ?これじゃあ疑うまでもなく異世界召喚かよ…ほんとにあったのか


「り、力也…これって…もしかして」


「あぁ、もしかしなくても」


「「異世界召喚かもな(か!!?)」」


…?なんか嬉しそうだな


「ふむ、言葉は通じるの…そなた達、こちらの言葉は理解できるか?」


…?なんだこの女、ババくせえ話し方だな…まぁ口には出さないが


「あぁ、理解できる」「問題ないです、はい」


…英雄のテンションが高い、もしかして夢にまで見 た、とか言わないよな?


「ふむ、いきなり見ず知らずの所に連れてこられて戸惑う気持ちは分かるが先ずは自己紹介でもしてもらおうかの…吾の名はベアトリス・シャイニーラ、 まぁこの国のトップの1人じゃ」


…おとなしくして様子をうかがうか


「俺の名前は黒戸力也(くろとりきや)


「俺の名前は聖名英雄(せなひでお) だ…あ、こっちだとヒデオ・セナになるのか?」


む、たしかに…


「いやかまわぬ、黒戸力也に聖名英雄じゃな」


?やけに発音がいいな、外人特有の訛りがない


「む?お主らが何に驚いてるかは知らぬが、この世界にはお主らと同じような名前の系統の国があって の、その程度はほぼすべての人間が理解しておる」


…こっちの世界に日本と同じような国があるって事か


「なぁなぁ、力也…これってあれだよな、魔王を倒してくれっていうあの!」


小声で英雄が話しかけてくるのを無視する


「まぁ色々戸惑うと思うが先ずはこの国のもう1人 のトップ、国王及び王族に会ってもらおうかの」


…初っぱなからハードだな、まぁそんなもんか





……





その後俺達二人はシャイニーラとか言う女の後について王の間へと移動した


今は国王と妃の前で膝をつき頭を下げてる


先程の女は国王の隣、妃の逆側の椅子に座ってる


「頭をあげよ、異世界の者よ」


頭をあげて横目ですぐに現状把握


目の前の数段高くなってるところに三つの椅子、真ん中に国王らしき人、俺から見て左にさっきの女、 右に妃らしき人


俺から見て国王達のいるとこの右側数段下に3人、 先程召喚の巫女と呼ばれていた少女、ゴツイおっさん、モノクルつけたヒョロ系男爵


右手壁側には十数人の武官と思われる人達(鎧着てるからそう判断した)、左手壁側には十数人の文官( なんかそれっぽい服装だったからそう判断した)が並んでこちらを見ている…好奇の視線から嫌悪まで 、面倒だな


国王の左側数段下には二人の男と三人の女が並んでる…見たところこちらが王族か


む?一番でかい女と目が合った……嫌な予感がするな


「異世界より召喚されし勇者よ、お主達にはやってもらいたいことがある」


…勝手に召喚していきなり頼み事とか自己中にも程がある、が、ここで反抗して帰すこともしてもらえ ず…いや、それはいいか、それよりも反逆罪とかで捕まるのは勘弁だ、見たところ王制、おとなしくするのが得策か


「この国の繁栄を手伝ってほしい」


…あ?


「え、えーと、よろしいでしょうか?」


「うむ、許す……名はなんと申す?」


「はっ、聖名英雄と言います。質問ですが、やることとは魔王や魔物の討伐ではないのですか?」


一瞬周りがざわっとなったがすぐおさまった…?


「ふむ、たしかにそれもやってもらいたいが、それは先に述べたことの1つの方法でしかない…お主達には色々とやってもらいたいのでな」


…魔王討伐とかではないのに俺ら異世界人を呼ぶメリットは?……偶像崇拝や信仰の象徴か?


「なるほど…」


納得している英雄を横目で見て諦める、こいつはもうやる気満々だ


「では勇者よ、我が国のために働いてくれるか?」


普通に考えて何も明示されてないこの提案を受けるのは危険すぎるが…


「この身尽きるまで、働かしていただきます」


…まったく、こいつは異世界転生とかのファンタジー大好きだったしな、こんな一生に一度味わえるかってチャンスを逃すわけないか…俺はおとなしく暮 らしてたかったのになぁ

まぁこいつがやるからには少しは働いてやるか


「うむ…そちらの者はどうじゃ?」


…あの目、受け入れられて当たり前だと考えてるあの目、見ててイライラするな


「いくつか質問がある…あります、国王様。私の名 は黒戸力也です」


「ふむ、許す、言え、黒戸力也よ」


「…まずひとつ目ですが、俺達を元の世界に帰す方法はありますか?」


周りが俺の言葉にざわつき出す


「…巫女よ、どうだ?」


「はっ、我々の使っている召喚の魔方陣は一方通行のため戻すことは出来ません」


「ふむ、だそうじゃ」


…まぁこれはいい


「ふたつ目、もし俺が勇者になるのを断ったらどうなる?」


考えるのもだるい、直接言ってやる…隣で英雄がえっとか力也?とか間抜けな顔で言ってるが無視だ無視


「ふむ、お主は勇者になる気はないと?」


「いきなり連れてこられて見ず知らずの他人のために働け、と言われてはい分かりましたといえる人間なん ざこの英雄くらいですよ」


「ふむ、一理あるの…じゃがまぁなんの見返りもなしに頼む気はない、勇者として働いてもらう間は衣 食住の提供、手柄をたてるごとに褒美をとらす。断る場合は数日生きていけるだけの金を渡し、自由に生きてもらう」


つまり断ったら追い出す、と


「なるほど…分かりました、利害が一致する間は勇者として働くことを誓いましょう」


「…そうか、まぁよい」


周りからの視線が色々と変化したな…


「よし、では今日は勇者達の属性を見て終わりにし よう。用意しろ!」


国王がそう言うとメイドが水晶を台座にのせて持ってきた


「さて、順にこれに触れてくれ」


チラッと英雄を見ると俺に先に行けと目配せしてくる…はぁ、まぁこいつの後で打ちのめされるよりましか


そう考え先に立ち上がり手をかざす


そうすると水晶が光り…ケーブル!!?なんだよこの近代的な機械は!!?

…全力でツッコミを心のうちに押し留めてると結果が出た


「発表する、勇者、黒戸力也、火5水4土7風6氷1雷 4光9闇7無3創造100…創造属性ですね」


…?


「あぁ、説明してなかったね、これは魔力適正率というものをはかる機械だ。魔力適正率というのは、 まぁ簡単に言えばどの属性の魔法が使えるか、ということだよ。君は創造属性適正にがあるってことさ 」


…まぁ魔法なんてあって当たり前だよな、うん。ファンタジーだし、うん


でもさ、普通勇者の幼馴染みとか親友とかってさ、闇とかに特化した裏方役ってのが定番じゃない?な にこの地味に凄そうな属性能力…


「では次、勇者、聖名英雄」


…英雄が水晶に触り結果が出る

まぁわかりきってるんだよ、どんな結果が出るかなんて


「こ、これは!!?…ゴホン,失礼」


ほらな


「では発表する、火100水99土96風98氷100雷97光100闇99無100創造98!全属性、適正あり!」


やっぱこうなる


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