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第六話 依頼
会話のみって…
「アレを始末してもらいたい」
「あんたのようなお人が、ワシになんて依頼するとはね…」
「何か?」
「…イヤ、ワシは金さえもらえれば何でもやる」
「ああ、知っている。だから頼んでいる」
「あんたらに命狙われたこともあるって言うにな」
「失敗したら命は無いと思え」
「どっちみち無いだろうな」
「…不満か?この金額では?」
「イヤ。十分ですよダンナ。ワシはこの『力』で面白おかしく生きられたら、それでいいんですよ。そりゃ、くだらない仕事が来ないようにそれなりの金はもらってますがね」
「では、やってもらおうか」
「いいですよ。ただ…」
「何だ?」
「ダンナが今持っている『モノ』それも貰いましょうか」
「…コレか?」
「ええ。それがあれば成功率も上がるんですがね」
「…コレは稀に見る希少品だが…いいだろう、手に入れたばかりの品だが、コレもくれてやる。成功させろ」
「ワシの持てる全ての力を使って、やらさしてもらいます」
「運命はどこにいくのかな…」