10/10
自分らしく
ピーマンを暖かいところに運ぶ。
「僕はどこの学校に行くの?」
そう聞かれた。
どう言うべきか。
「私立五丁目小学校と、地元の小学校。
好きな方を選んでいいんだよ。」
「でも、パパと一つ約束。
どちらでもいいはダメだよ。」
なんで?と息子は言う。
「それはね。
それは、自分の人生だから。」
少し難しかったか。
息子は首を傾げている。
七巡目指名されて、ただただ生きてきた私。
それでもこの息子、そして妻と出会えた。
順位は大事だ。
でも、それだけでは決まらない。
私が。私たちがどう生きるか。
どうしたいか。
その方がきっと大事。
いや。その方がきっと楽しい。
ピーマンの芽が日光に照らされている。
完




