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勿忘草

幸せですか?

人生で1番絶望した日。

(ハル)はそんな日を体験して2ヶ月が経った。



___私はいじめにあった。最初は些細な他人の喧嘩に巻き込まれ、彼達は嘘の噂を撒いた。瞬く間にその噂は広まりついに私の耳にも届くようになってしばらくすれば直接悪口も言われちゃったりして。



何?私は何をしたの?

疑いもせず信じた人は軽々と棘を口にしていく。

「 」「 」「 」

その日、何もかもやる気が出なくってご飯を何も食べれなかった。




___数日後

今までとは違う倦怠感。喉の詰まり。吐き気。焦燥。学校で毎日体調を崩すようになって保健室に毎日お世話になった。

初めての文化祭は行けなかった。

大好きだった部活動。久々に放課後まで残れた日に行ったんだけど見てることしか出来なかった。悔しい。





後に一番信頼していた部活動の仲間は私がいない日、私の悪口を次々に口にして笑っていたと聞いた。何もかも嫌になって呼吸が苦しくなった。信じなきゃ良かったよ最初から。



ついに、学校に行けなくなった。



体調の悪さに戦う日々。

平日の昼間は孤独で、空気清浄機の音だけが響いた。


「人に裏切られたのに、寂しい」


そう思っている自分がいた。

気づいたら見ていたのは気軽に出来る配信アプリ。

人との繋がりを求めて配信し続けた。でも、何かが足りない。そう思って私は過去に配信をしていた友達に連絡し、久々に会話を交わした。寂しかった私にとって些細な会話が凄く楽しかったんだ。



友達の配信に入り、楽しんでいたところやたらギフトを投げる人がいた。その人の名は「琉生(ルイ)。」最近このアプリを始めたようで、純粋に楽しんでいた。

オレンジ色の髪をした可愛げのあるアバターだ。



しばらく経って私と琉生は同じゲームをしているから、今度遊ぼうという理由で連絡先を繋ぐ。

__繋がった時、私が現在患っている疾患を見破られてしまった。そんな見破られたり言われたのは初めてだったからとても驚いた。


そう、私は病院に行き精神疾患の疑いがあると指摘された。学校で体調を崩したのも、焦燥感があったのも

そのせいだろう。



そして初めて一緒にゲームをする日、晴はドキドキしながら電話をかけた。元々人見知りということもあって、話す事に自信がなかった。



「私、人見知りで...上手く話せなかったらごめん」


そう先に保険をかけ、謝る。

でも琉生は


「全然大丈夫!無理しなくていいよ」

「上手く話せないって言ってたけどさ、今凄く喋れてるね!」


と、優しく応えてくれた。

心が死に近づいていた晴はそれだけで、自分のことを褒めてくれるだけでとても嬉しかった。



初めて通話したのに気づけば旧友のように話せるようになっていた。次第に打ち解けていく。

一緒にゲームして、他愛もない話もして、とても楽しかった。




しかし、ここが起点になるとは思わなかった。



今日、体調悪いな....疲れてる。

あんまり話すと気持ち悪くなとゃうかも。と、思いながら身体を起こす。



通知が鳴る。

琉生からだった。

「今日もお話できるー?」

と。




今日は気分も乗らなかったので断りを入れた。

相手が通話出来ずに悲しむ姿は見たくなかったが本当にダメだった。


体調はますます悪くなり、断りを入れる日も多くなる。



そこからは琉生も晴のことを想えば想うほど苦しみ、

何度も話し合い

そして2人は別れの決断を下す。

晴は苦しかったが幸せも多く掴んでいた。




だけどね ここでお別れ





「ずっと一緒」







という言葉の呪いが頭に残ったまま、散った。

晴はしんとした部屋の明かりを見つめて、息を吐いた。あれ、こんなにも静かだったかな?と。





翌日

もう居ないのに。戻れないのに。

晴は琉生の事をペンを握りながら考えていた。







天気が悪いのは嫌いじゃなかった。

世界を少しだけ遠ざけてくれる。

灰色の空は、無理に元気でいなくていい理由になる。








「また明日、なんてね」

幸せでした

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