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第一部隊隊長 皇 煌火。


 もう雨は止んだよ。


 「どうしたんだ?煌火おうか。もうそろそろ出発の時間だぞ。」


 「あぁ…。淳弥じゅんやか。」


 そう云うと煌火は前方に広がる白く煙る空に向かい指を指した。


 「光化学スモッグに覆われてはいるけど、きっと空の上は晴天なんだろうね。でも、彼処あそこだけ雨が降っている…。天泣てんきゅうと呼ばれる雨。天照雨さばえとも呼ばれる雨だよ…。」 


 淳弥は優しい瞳で煌火を見守る。


 「あの時の事を思い出してたんだ。」


 煌火は優しい瞳で空を視た。


 「夏希に逢いに行こうとした…。あの時…。僕は幻を視たんだ。死ぬ瀬戸際に空から沢山の折り紙の鶴が舞い降りてくるのを…。微かに聴こえたんだよ…。夏希の聲が…。【貴方は…。死なないで…。】ってさ。」


 何時の間にか後ろにいた一沙かずさが二人を同時に抱き締めた。


 「何の話をしているの?」

 一沙は泣きそうな笑顔で明るく…。

 そう云った。


 「珍しい天気だなぁって…。ほら虹が見えるよ。綺麗だなぁ。」

 煌火は空を見つめ、柔らかく微笑む。


 【もう雨は止んだよ。だから君には綺麗な笑顔で笑っていて欲しい…。なぁ。夏希…。今…。僕は上手に笑えているかな?】


 の者は誰よりも優しく。

 されど戦場を支配する力を持つ。

 命を犠牲にする事すら躊躇せず。

 総ての敵を殲滅する。


 すめらぎ煌火おうか

 第一部隊隊長 【信仰の咎】


 【十死零生じっしれいせい神風かみかぜ

 

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