表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者が死んだ王都では  作者: 真知コまち


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

57/59

 誰?

∼前回のあらすじ∼


  偽勇者が現れました


 気絶した偽勇者を縛り上げ、城へ帰る方法を話し合う、三人。 


 「無視をするな!」

  隊長らしき兵士が、声を荒げた。


 瓦礫の山に並び立つ兵士たちに、顔を向ける。

「誰よ、貴方たち?」


 「聞いて驚け!俺たちは、侯爵の私兵/


「でしょうね。さっ、帰りましょう…」

 兵士との会話を切り上げ、帰路の話しを始める、三人。


 「・・・話を聞け!」

  怒りを露にする隊長を、周りの兵士たちが宥める。


 「ま、まあいい。冷静になるんだ、俺」

 「この仕事を終わらせれば、俺たちは、正式な騎士になるんだ…よし!」

  背を向ける三人に、不敵な笑みを向ける。


「では、そこを退いてくださる?」

 帰路の話を終えた私は、取り囲む兵士に散るよう、手で示す。


 「取引だ!」


「はい?」


 周りを取り囲む兵士が、進もうとする三人に、剣を向ける。


「冗談よね?こっちには、〖光の破壊者〗が居るのよ」

 兵士に圧を与え、一人で、余裕を見せる隊長の顔を睨む。


 「抵抗してもいいが、俺たちは、王命でここへ来ている」

 「抵抗した未来がどうなるか、想像できるな?」


 初めから負けることも、侯爵の計画よそう通りなのね。

 王命を受けた兵士と争えば、我々を、反逆者に仕立てることも出来る。

 でも、私達よりも早く、城へ戻らないと、計画は成り立たないはず。

 この場の何処かに、報告者ふくへいが潜んでいる?

「…あなた達の狙いは、何よ?」


 「その言葉を待っていた!いや~実のところ、死と出世を、天秤にかけ/


「早く、要求を言いなさいよ…」

 

 「・・・こちらの要求は、その娘を、こちらに渡す事だ」

  全員の視線が、指差された髭面の娘に向く。


「はい。これで良い?」

 〖光の破壊者〗の背中を押し、一歩、前に出す。


 「うん。交渉成立…って、馬鹿にしているのか!」

  剣を抜き、抑えていた怒りを爆発させる。


「だってあなた、渡したら、命を奪うつもりでしょ?」


 「勿論!」


「…正直に答えたら、渡すとでも思った?」

 王女が隊長を睨み、兵士に緊張が走る。


 「残念ながら、交渉決裂だな…」

  一歩、一歩、様子を伺う様に、取り囲む兵士が距離を詰める。 


「待ちなさい!」

 縛り上げた偽勇者を、強引に手繰り寄せる。

「こちらには、まだ人質こいつるのよ」

 人質の首元に、瓦礫を押し付け、兵士に静止を促す。


 「ふふふ、ははは」

  重い空気の中、突然、笑い出す、隊長。

 「残念ながら、その人質は俺たちと何の関わりも無い!」

  兵士の戸惑いを晴らすよう、はっきりと言い切る。


「え、噓・・・これには、人質の価値すら無いのね」

 抱きかかえた偽勇者を、地面に落とす。


  「いあい(痛い)!」

   塞がれた口から、声が漏れる。


「あ、目覚めた…」


  「あんあ(なんだ)おおおうおうあ(この状況は)?」

   体を捻じり、暴れ出す、偽勇者。

  「おい!おおおうおおえ(拘束を解け)!」


「・・・何を言っているか分からないけど、少し黙っていてくださいます?」

 偽勇者の首元に近づけた瓦礫が、誤って、口の拘束を解く。


  「ぷは。た、助けてくれ!」

  

 「・・・」

  話しかけてくる偽勇者から、目線を逸らす。


「残念ながら、あなたには、人質の価値すら無いようですよ」


  「いや、僕がいないと、計画が破綻するでしょ!」


「計画が破綻?へ~あなたが、伏兵でしたか…」

 拘束した偽勇者を踏みつけ、不敵な笑みを浮かべた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ