ストレスとは…
∼前回のあらすじ∼
隠していたものが、見つかりました
「姉様…姐様の様子、おかしくないですか」
「い、いいえ。そんなことは/
とぼけた顔をしながら、片手で姉の姿を、覆い隠す。
「お二人とも、喧嘩は、駄目ですよ」
「・・・違う」
「こんなの姐様じゃない!」
「ええ。貴方は、知らないのですよね…」
気持ちは分かる!
しかし、この姿こそが、お姉様の本性なのだ。
「お姉様は…ストレスが溜まると、あの性格になってしまうのです!」
「ストレス?」
頭に?を浮かべる。
「ある日、魔法の訓練で、ストレスが限界まで溜まったお姉様は…」
「”光の破壊者”へと、変貌したのです」
「では、私が憧れていた姐様は、偽物…」
頭の中の神様が、崩れ去る。
はあ~良かった。
これで、先程、怒らせた記憶も、元に戻る頃には、薄れているはず…
「残念だけど/
「ストレスを…ストレスを、与えれば良いのですね!」
「うん?」
「姐様。あちらをご覧ください→」
倒れた残党を、氷魔法で拘束する皇帝を、指差す。
「あの者が、姐様を拉致した犯人ですよ」
「ええ!分かっています…ですが、彼は、私たちの味方でしょ?」
何、考えているの!
ストレスを与えて、無理矢理、元に戻そうと?
皇帝への怒りが、治まっていて良かった~
「無理にストレスを与えては、体に毒です。もう、止めましょう?」
「…まだです。まだ、可能性はありますわ」
瓦礫の中にあった、一本の木の枝を、手に取る。
「姐様!」
手に持つ木の枝を、姉の前に、転がす。
「…取ってくださる?」
「・・・え⁈」
まさか…お姉様を、”犬”扱いした!
そんな、恐ろしい賭けにでるとは…
でも、流石に、素のお姉様でも、唯の枝を拾いに動くわけ/
「こ、これで良いの?」
体を震わしながらも、枝を拾い上げる。
「拾った…」
恐い!恐いよ!
元に戻った後、どう言い訳するつもりなの?
あの震えは、限界の前兆よね?
まずい。このままでは、本当にお姉様が、元に戻ってしまう…
「姐様。つ、次は、こちらを…」
震えながらも、再び、枝を手に取る。
「させません!」
「ブラックボックス」
魔法で背後に移動し、枝を持つ腕を掴む。
「は、離してください。私は、姐様を思って」
服や髪を掴み、抵抗する。
相手の体を抑え込もうと、掴み合いなる、二人。
「や、やめて!二人共喧嘩は、ダメだよ…」
必死になる二人に、声は届かない。
「ふふふ。待たせたな!」
壊れかけの柱の上から見下ろす人影。




