変化?
∼前回のあらすじ∼
救出しました
「何時まで、余を待たせるつもりだ!」
過ぎた事を、いつまでも説教する、皇帝。
・・・うるさい。
自分では出られないから、待っていたんでしょ?
感謝は無いわけ!感謝は!
囚われているのは、皇帝だと思っていたけど…助けるんじゃなかった。
「…ハウス!」
「なに‼」
犬扱いする王女に、再び激怒する。
あ~あんな皇帝の為に、お姉様が、魔力切れたなんて…
嘆かわ・・・いや、破壊衝動か。
「ありがとうございます~」
王女は、皇帝の後ろを覗き、遠くに向けて手を振った。
「おい!それは、誰への感謝だ」
込み上げる怒りを抑え込み、一度、冷静になる。
「そういえば…娘は、見つかったのか!」
「娘?誰の・・・あああ!」
皇帝に問われ、この屋敷に来た、一番の目的を思い出した。
「あなた…ちゃんと、捜していたんだ!」
戦闘狂の姉と違い、約束を忘れず動いていた事に驚く。
「面倒なことに、一人一人、娘であるか確認してから、殺していたんだぞ!」
「全員、はずれだったがな!」
「確かに!屋敷で会ったのは、全員男」
「娘は、一人も…変装…変装よ!男の格好をした人物は、いなかったの?」
「知らん!質問に答えない者は、問答無用で殺した」
希望を持った表情が、絶望の表情に変わる。
「…娘を捜す皇帝の質問に、答えられるわけ無いでしょ!」
「余を変質者呼ばわりとは!良い度胸だな…」
互いに睨み合う二人の間に、重い空気が流れる…
「お、お待ちください。姉様!」
積みあがった瓦礫を吹き飛ばし、男装した娘が出て来た。
「私の為に、喧嘩をしないでください!」
「…えっと?」
「私ですわよ!このぐらいの変装、気づけますでしょ⁈」
王女に、髪を乱し、髭を生やした姿を、見せつける。
いやいや…
付け髭までされたら、分からないけど?
多分、そうなのよね…
「ぶ、無事だったのね」
「あ~まあ。そうですわね…」
屋敷の中を、皇帝から逃げていた事を、思い出す。
「ずっと、ここに居ましたからね~」
二人が喧嘩になる未来を予測し、嘘をつく。
「んん~ん」
瓦礫の吹き飛んだ音に驚き、目を覚す。
「お姉様!気が付かれましか?」
「あら!二人とも、怪我は無い?」
肩に手を添え、ゆっくりと立ち上がる。
「え、ええ…」
「良かった。二人とも無事で何よりですわ」
「姐様?」




