圧倒的な暴力
∼前回のあらすじ∼
空から降ってきました
「お姉様…痛かったです」
「ごめん!」
「こんなにも、着地スペースがあるのに、何で、直撃するんですか!」
両腕を広げ、地面を指差し、睨みつける。
「まあまあ。怪我無く済んだ事だし、良いじゃないか」
「それは、私達が許した後に、お姉様へ掛ける言葉ですよ…」
「話は変わるけど、これなんだ→」
四角い箱を指差す。
「・・・恐らく、魔法で作られた箱だと思いますけど/
「よし!壊すか」
「破壊しても構ませんけど、話は、最後まで聞いてください」
「私達の魔法では、付けられなかったんですよ」
「…なるほど。魔法の無効化でもしているのか?」
「ふん!」
いきなり、箱の壁を、魔法を纏った素手で殴る。
「お、お姉様!血が…」
壁に接触する手から、血が垂れ落ちる。
「駄目だな。壁に拳が当たった瞬間、魔法を反射しやがった」
「魔法を反射?そんなことが、可能なのですか」
「確か、帝国には、魔法を反射する貴重な鉱石があると、聞いたことがある」
「この箱の壁、全部、その貴重な鉱石で覆われているの?」
「凄い執着だな。余程、この中に閉じ込めたい人物が居たんだろう」
そう話しながら、足元の瓦礫を動かし、
皆に、ジェスチャーで、離れるよう指示を出す。
「お姉様…何をなさるつもりですか」
「私の得意なことだよ。分かるだろ?」
「いくらお姉様でも、無謀ですわ」
と、言いつつも、ゆっくりと後ろに下がる。
「破壊する!」
「フラッシュバースト・・・」
次々と光魔法を詠唱する。
しかし、跳ね返された魔法が、次の魔法を撃ち消し、傷一つ付く様子は無い。
「お姉様…もう止めましょう。魔力の無駄ですよ!」
魔法の音にかき消されながらも、必死に訴える。
「分・か・っ・て・い・る!分・か・っ・て・い・る・ん・だ・が…」
詠唱の間から、途切れ途切れに、言葉を発する。
器用なことを…どんな訓練を受けたら、あんなことが出来る様になるの?
「そんな技を披露せずに、止めてください」
「技じゃねぇわ!辞めるタイミングが分からないんだよ!」
怒りの籠った返答を返す。
「あ・・・そ、そうでしたか」
まずい。怒らせたかも…
ピキピキ。
「お!」
怒りによって、魔法の威力が上がり、壁にひびが入る。
「も・っ・と・私・を・怒・ら・せ・ろ!」
「そんなこと、無理ですよ!」




