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勇者が死んだ王都では  作者: 真知コまち


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49/59

 遅い!

∼前回のあらすじ∼


  気絶させました


 「マウンテンウェーブ」

  「ダブルシャドー」

   時間魔法で時を止め、皇帝に向け放たれた魔法を、避け続ける。

 「これは、これは。どうしました?反撃しないのですか」

  「さっきまでの威勢は、どうした?避けてばかりじゃ、俺達は倒せないぜ」

「笑止!魔力量で勝る余が、圧倒的、優良な状況。よく、煽れたものだ」

 「時間魔法は、魔力の消費も桁違い。

  それでも、魔力が尽きるご様子は、無しですか…」

  「このまま攻撃し続けても、意味ないじゃん。どうするの?」

 「勿論。次のフェーズです」

  「は~い。シャドーボックス」

   一人が、影の中へと、消えてゆく。

「また、不意打ち狙いか!」

 「ええ。ですが…前とは、少し違いますよ」

 「マウンテンウェーブ」

  地面全体が、波の様に動き、陰影を作る。 

「影を増やしたところで、結界は変わりない!」

 剣を突き出し、影から飛び出す。

「!」

 時間を止めた皇帝は、ゆっくりと剣を交わす。

「さあ!何を仕掛けてくる?」

  止まった時間が動き出す。

 「マウントウェーブ」

  皇帝の足下が、盛り上がる。

「何が来るかと、期待したが、天井へ押し潰すだけか!」

  「ファイアートレイン」

   地面から火柱が立ち昇り、皇帝の進路を阻む。

「ちっ!唯の炎魔法か…」

   天井と炎に挟まれた皇帝は、自ら、炎の中に落ちて行く。 

  「あれ~落ちちゃった。血迷ったの?」

 「いいえ。来ますよ!」

  燃え盛る炎の中を突き進み、二人に迫る、皇帝。

 「マウントウェーブ」

  皇帝の進路に作りだした壁を倒し、上から押し潰す。

「邪魔だ!」

   皇帝は、風魔法で壁に穴を空け、足を止めず突き進む。

  「ブラックボックス」

   今度は、隆起した地面の影から、再び、奇襲を仕掛ける。

「阿保か!」

   行動を予知していた皇帝は、回し蹴りで、炎の上がる方向へ蹴り飛ばす。

  「ブラックボックス」

   火に当たるぎりぎりの所で、用意していたポイントに、移動かいひする。

  「熱!服が、燃えてるじゃん!」

   それを見た皇帝は、進路を替え、服が燃えた男を狙う。

 「マウントウェーブ」

「遅い!無意味だ」

 壁を突き破り、風魔法の刃で、襲い掛かった。

しかし、風魔法の刃は、男に届かず空を切る。

「何⁉」

 不測の事態は、それだけでは終わらなかった。

 攻撃を空振った皇帝は、勢いのまま、地面に倒れこんだ。

「な、何をした!貴様!」

 「これは、これは。こんなに持つとは、驚きですよ」

 「まさか、こんな見事に、策が嵌まるとは!驚きますよね~」

  皇帝に対し、馬鹿にした笑顔を見せつける。

「貴様!」

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