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勇者が死んだ王都では  作者: 真知コまち


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48/60

 明確な違い

∼前回のあらすじ∼


  屋敷に入りました


 「エアーレイン」

 「ウィンドアロー」

  次々と、放たれる風魔法を、光の速さで避けながら直進してくる。

 「なぜだ!なぜ、当たらない!」

「コントロールが、正確すぎるんだよ!」

  目の前まで迫り、蹴りの態勢を執る。

 「そんな事ぐらい、読めている」

  二人の上空に漂う、光の球から、レーザーが照射されていた。

  蹴りよりも早く、レーザーが体を貫く。

 しかし、貫かれたはずの体は、残像となり消えてしまう。

 「はあ⁈どこへ消え/

  後ろからの強烈な蹴りが、顔面を襲い脳を揺らす。

「あ~はずしたか~本当は、首の骨を折るつもりだったんだがな」

 「ど、ど、どうやって私の魔法を、よ、避けた!」

「”勘”だよ。勘。光魔法の攻撃パターンは、大体同じだからな」

 「勘だと?人間の反応速度を超えている…」

「まだ喋れるのか?光魔法に引っ張られ、移動先がずれたとはいえ、蹴りは当たったんだがな」

  意識が朦朧とし、立ち上がれない相手に、ゆっくりと近づく。

 「ま、待て…」

「待てと言われて、待つやつが、何処にいる?」

 魔法を纏った拳を、腹に勢いよく落とす。

「安心しろ。みねうちだ」

 抵抗すること無く、完全に気を失った。

  ドン。ダン、ドン。

 少し離れた場所から、戦闘音が聞こえてくる。

「まだ、っているのか…よし、加勢に行くか」

 気絶し倒れた解放軍の足首を掴み、悪い笑顔で音のする方へ向かった。



「お義母様。離れないでください」

 「離れたら死ぬわよ!」

   なぜか、崩れかけの屋敷で、鉄骨の上を渡る二人。

  「おい。こっちには、居なかったぞ」

   「知ってるよ!ずっと、俺は、お前の横を歩いてただろ」

    鉄骨下の廊下で揉める、大きな男と小さな男。

  「もう、諦めたらどうだ?」

   「そんな問いかけで出て来たら、苦労しないよ」

  「いや、捜す方を」

   「俺たちが、諦める方ね!」

    脚の折れた椅子に腰掛ける、小さな男。

  「俺の椅子は?」

   「反乱軍も、俺たち以外、全滅したみたいだし、この部隊も、そろそろ潮時かな~」

  「おい。俺の椅子…」

   「故郷に帰って静かに暮らすか~」

    空を見上げた小さな男と目が合う。

「あ・・・」

 「どうも~」

   「あーー居た!」

  「椅子!」

   怒った大きな男が飛び跳ねた衝撃で、鉄骨が揺れる。

  バキッ、バキバキバキ!

  鉄骨を支える柱に亀裂の入り、鉄骨と共に、二人は落下した。

 「きゃーー」

「ウィンド」

  風魔法を使い落下速度を落とし、優雅に着地する。

    その風魔法に吹き飛ばされた鉄骨が、男たち目がけて落ちてきた。 

   「うわぁぁ」

  「ふん!」

   魔力を纏った大きな男が、鉄骨を受け止める。

   しかし、落ちてきた瓦礫が、頭に当たり気を失う。

  「す、すまん」

    小さい男に覆い被さる様に、大きな男が倒れる。

   「お、重い…どけ!」

「お約束に助けられましたわね」

 「お約束?」

「何でもありません。起き上がる前に、ここを離れましょう」

 「あっちから、誰かが戦う音が聞こえてきますね」

「私達を置いて行った皇帝、或いは…」

 「大丈夫です!行きましょう」

  王女の手を繋ぎ、壊れかけの屋敷を進む。

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