秘密です
∼前回のあらすじ∼
皇帝を怒らせました
門で待機しているところを、解放軍に見つかり、捕まる二人。
「どうしましょう…」
まさか、外に居た残党と、鉢合わせるとは…
どこに連れて行かれているの?
門は潜らず、公爵の屋敷とは反対へ進む。
「逃亡犯である私達を捕まえて、どうするつもりなの?」
「逃亡犯だからこそ、利用価値があるんだ」
「え⁉」
お義母様が脱獄したことは、王城に居る者しか知りえないはず…
私は王女だと名乗っていないのに、何の迷いもなく、捕まえた。
こいつらの狙いは、初めから私達だった?
「お義母様。逃げましょう」
「え、逃げる」
「おい!逃げようなんて、考えるなよ。出来るだけ、無傷で連れて来るよう言われているんだ」
「大丈夫ですわ。私に、傷なんて付けられませんから!」
「ブラックボックス」
影に包まれた二人は、一瞬で姿を消した。
「何!」
「闇魔法を使うなんて、情報に無かったぞ」
「…まだ、近くに居るはずだ。探せ!」
ゴゴゴゴゴ。
突然、地面が唸りを上げ始める。
「今度は、何だ⁉」
「インビジブルウォール」
波の様に高く盛り上がった地面が、残党に向かい、降りかかる。
「サンダーボルト」
残党が放った雷魔法は、無情にも弾かれてしまう。
「これまでか…」
ザヴァン。
「・・・うん?」
地面に押し潰されたはずの残党は、全員が無傷だった。
「やったー奇跡だ」
「…いや、俺たちは騙されていたんだ。あれは、闇魔法で作りだした幻影!」
「あの壁は、偽物?」
「くそ、やられたな。探せ!必ず見つけ出すぞ」
「おう!」
躍起になった残党は、隠れた二人を探すため、散り散りになった。
「・・・ふー。危なかった~」
道を遮る様に作られた壁が、崩れ落ちる。
「まさか、自分達が歩いて来た道が、塞がれていることに気づかないなんてね」
雷魔法魔法が飛んで来た時は、驚いたけど…
「ふふふ。こんな簡単な魔法に、騙されるかしら?」
「笑っていないで、隠れるわよ。まだ、戻って来るかもしれないでしょ」
「分かっていますわ。でも、隠れる場所なんて…」
「…私、公爵の屋敷には、追って来ないと思うんですが」
「中には、別の危険が/
「あの連中に捕まるよりは、良いですわよ」
あれは、侯爵の差し向けた可能性が高い。
私に対して、雷魔法の使い手で、対策をして来ているところも用意周到だ。
「そうですね。行きましょう、公爵の屋敷へ」




