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勇者が死んだ王都では  作者: 真知コまち


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46/60

 舐めてるよね~

∼前回のあらすじ∼


  屋敷に到着しました


「ふん!」

  男の目の前に居た皇帝は、一瞬で姿を消した。

 「ありゃ?」

   着地した男の背後に回った皇帝は、炎を纏った拳で殴り掛かる。

  「マウンテンウェーブ」

   隆起した地面が、素早く伸びて壁を造り、降りかかる拳を遮った。

  「これは、これは。大丈夫でしたか」

 「これが、時間魔法か。本当に、一瞬だね」

  「ええ。ですが、止まった時間の中では、攻撃が出来ない。

   交わすことなど、容易ですよ」

「まずは、隠れた伏兵の奇襲か!次は、何だ?」

  「そう慌てないで下さい。

   貴方を殺す策は、ちゃ~んと用意していますから…」



「ライトロード」

  閃光と同時に、無数の光線が、二人に迫る。

 「フラッシュバースト」

  放たれた爆発により、無数の光線は、散り散りに消えさった。

 「時間差での攻撃よりも、奇襲と同時に攻撃したほうが、良いんじゃないか!」

「これとは、相性が悪いんですよ。魔法も、性格も」

「それに…」

  「ホールアウト」

  二つに割れた地面が、二人を分断する。

 「なるほど、一対一をご所望か!その策に、乗ってやろう」

  全員が、地面に飲み込まれ、それぞれ、別の場所へと移動した。



「あなたの相手は、私です。

 同じ光魔法使いとして、あなたとは一度、ってみたかった」

 「バカか?光魔法と、光魔法は、互いに引かれ合い、相性が悪い。

  知らない訳じゃないだろ?」

「ええ。普通に戦えば、魔力量の多いあなたには、勝てない…」

「エアーレイン」

  頬を掠める。

 「風魔法…面白い。二属性の使い手か」

「光魔法の魔力量ちからくらべで無ければ、勝ち目はある」

 「はははは・・・舐めるなよ?」

  ゾワッ。

「・・・ゴク」


「あの女・・・勝手が過ぎる!」

「みすみす、敵の策に乗るやつが、どこに居る?完全に!余を舐めている」

「おまけに、余を庇っただと?あの程度の攻撃、余が防げないとでも。

 あれで、余を守ったつもりか!」

 「あの~もうそろそろ、始めてもいいかな?」

「は!こちらは、一対一では無いのだな」

  「あなたには、確実に死んで貰わねば、困りますからね」

「ははは。丁度いい、ハンデだな!」

   時間を止めて、二人の背後に回ると、再び時間が動き始める。

  「マウンテンウェーブ」

   しかし、又もや伸びあがった地面が、行く手を阻む。

 「ブラックボックス」

  隙を衝いたもう一人が、闇魔法で背後へ移動し、皇帝の腕を切りつける。

 腕に剣を掠らせながらも、後退りして距離を取る。

「・・・なるほどな!余の時間魔法に、入念な対策をして来たわけか」

  「時間魔法で死角へ移動した後、

   打撃での攻撃、或いは、魔法での攻撃を与える」

  「ならばこちらは、防御と攻撃の役割を分けてしまえば、十分渡り合える。

   いや、勝ててしまうわけですよ!」

「その程度の策で、余に勝てると…思い上がるなよ、雑魚が!」

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