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勇者が死んだ王都では  作者: 真知コまち


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 罪と罰

~前回のあらすじ∼


  街が爆発しました


 「てめぇ!トトン様を知らないだと?失礼だぞ!」

  「知りませんわよ。そんな豚みたいな、名前の奴」

 「そう。トトン様は、豚だ!」

  噓でしょ…豚で、合っていたの?良いの、豚で?

「おい!王女よ。もうしてもいいのか」

  「もう、自己紹介は、終わりました?」

   「俺達、面倒な奴らみたいな、扱いされてますよ」

 「ふざけんな!舐めるのも、大概に/

  ヒュー、パリパリパリ。

 放たれた氷魔法が、雑音トトンファミリーを凍らせた。

「黙れ!雑魚が。口を慎め!」

 容赦が無い…結局、トトンってなになの?



 「一撃で凍ってしまった。何がしたかったのか…」

「あいつらも、残党の一部だろう」

 「じゃあ、帝国の兵士なの?」

「いや。あんな奴らは、知らん」

「この襲撃ように雇った、帝国の破落戸だろう」

 「だから、あんなに弱いのね。でも、どうして帝国の破落戸が、王国の中に…」

「王国の誰かが、手引きしたのだろうな!」

   そんな人物は、一人しか思いつかない。 

  「義弟こうしゃくね」

「ふん!爆発は、帝国の残党に見せかけた、ただの内輪揉めか」

 「急いで、爆発のあった屋敷に向かわないと!」

「余は、行かぬぞ!」

 「はあ?何を言い出すの!」

「帝国が関わっていないのであれば、余には、関係の無いことだ!」

 「そ、そうだけど…」

  私とお義母様だけでは、はっきり言って、行く意味が無い、戦力外だ。

 王城で何事もなければ、屋敷には、騎士団長やお姉様が向かっている頃合だと思うけど…



同刻~

「王様。この者は、王城で暴れるに止まらず、犯罪者である義妹を逃がしました。

 罰を与えねば、示しがつきません」

 「しかし、娘は訓練をしていただけで、暴れたつもりは無い。

  犯罪者が牢から逃げたことも、訓練の過程で起こった、ただの事故だ」

「これは、事故では、済まされない事案です」

   「王様。事は、王の威信を揺るがす重大な事件です。どうか、賢明な判断」

    侯爵を援護するように、侯爵派閥の臣下が、意見を陳べる。

 「お前は、どう思う?」

  「お前?」

 「あ、あなた様は、どう思いますか」

  「訓練とは言え、牢屋を破壊したことも事実。

   しばらく、王城への出入りを禁止してはいかがでしょう?」

   「な!それだけでは、罰が甘すぎます!」

  「はい?わたくしが間違った判断をしていると?」

   「い、いや。それは…」

    臣下に静止を促す、侯爵。

  「それで、良いな?」

 「与えられた罰を受け、罪を償います。お母様」

  悲しい表情で、家族を見つめる、王。

 ・・・王様は、私なんだけどな~


「確かに、彼女は牢屋を破壊しただけ…ですが、騎士団長は違います」

「兵士は、脱走した犯罪者が、城内から出るのを、見逃した」

「これは、職務の怠慢。兵士の責任は、騎士団長にある」

「よって私は、”騎士団長の交代”を進言します」

 私欲にまみれた進言をする侯爵を、睨む女王。

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