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勇者が死んだ王都では  作者: 真知コまち


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43/59

 負傷者

∼前回のあらすじ∼


  皇帝を説得しました


 ドン、ドン、ドカン。

  街の四方から、爆発音が次々と鳴り響く。

 「な、何が起きているの?」

「目的を見失った残党は、無差別に、街を破壊しているのだろう」

 「そんな…」

「街よりも、その公爵の屋敷の方を、心配したらどうだ!」

 「私は、どちらも、心配していますわよ…」

「だが、街で起きた爆発よりも、屋敷で起きた爆発のほうが大きかった。

 本当の狙いは、公爵の屋敷だったのかもな!」

  名推理だと言わんばかりに、こちらを見る皇帝。

 「そんな事ぐらい、誰でも分かるわよ!」



  爆発で負傷した民が、逃げて来る。

 「早く、手当てをしないと…手伝って!」

「・・・それは!余に言っているのか」

 「二人共!手伝ってください」

「断る!なぜ、帝国の皇帝が、王国の民を助けてやらねばならん」

  「私も、怪我人の手当てなどしたことが無いので…」

 「いいから!私の手足として、動きなさい」

  「は、はい」

「・・・」

 私は、皇帝に氷魔法で屋根を作らせ、その場所を簡易的な休憩所にした。  

 地魔法で作り出したイスやベットに、逃げて来た負傷者を休ませる。

「貴様、地魔法が使えるのか!」

 「そんな事、今はどうでもいいでしょ」

  しまったーー。皇帝の前で、魔法を…

 国家の機密だったのに、私が地魔法を使えることを、知られてしまった。

 このまま追求を受ければ、5属性の魔法が使えるとバレれて…

「随分と、手当ての手際が良いな!」

  良かった~話題が変わった~

 「ええ。前世で医者・・・」

「前世?」

 「ぜ、前線で、色々、負傷者の手当てしていたのよ」

「前線…お前!死地に出ていた経験があるのか」

 「ええ。そうですね」

  誤魔化せたのかな…凄い勘違いをさせてしまった気がする…



 「ふ~。これで、爆発による負傷者の手当ては、終わりですかね」

「た、助けてくれ!」

 「こちらへ。どこに怪我を?」

「怪我は、していない。あいつらに、追われていて…」

 「あいつら?それは、誰ですか」

「おそらく…って、王女様!なぜ、こんな所に」

 「い、色々とあったのですよ」

「まずい!今すぐお逃げください、王女様!ここは危険です」

 「危険なのは、承知の上です。誰かが、怪我人の手当てをしなくては…」

「違います。ここに居ては、あいつらが/

  「おいおい、逃げんなよ。地の果てまで追われるのは、面倒だろ?」

   「そうだ!そうだ!」


「来てしまった…」

 「ちょっと、あなた達!」

「お、王女様。お止めください」

  「なんだ、お前?」

 「こっちのセリフよ。誰よ、あなた達?民が、怯えているじゃない」

  「民?これは、これは、どこかの貴族様でしたか…」

 「私を知らない…あなた達、何者よ!」

  「おいおい、俺達を知らないのか。冗談だろ。だったら、教えてやるしかないな!」

   取り巻きの部下達が、ピラミッドを組む。

  「俺達は、トトンファミリーの者だ!」

 「いや、トトンって、誰よ?」

∼あとがき∼

 転生者だったんだ…

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