言葉の綾?
∼前回のあらすじ∼
皇帝、再び降臨
沈黙・・・
なんで、王都に皇帝が居るの?お義兄様と争っていたはず…
「その~皇帝が、どうして、こちらに?」
「お前を探していたに、決まっているだろ!」
理由になっていない。私を探していたって事は…王城にも行ったって事!
でも、大きな騒ぎは起こっていない。
まさか、兵士に気づかれず、侵入したと言うの?
「城壁は、兵士が見張っていたはずですが、どうやって王都に?」
「ふん!
城壁は、侵入者用の魔法陣を使って、魔法発動を阻害していた様だが…」
「城壁の外から上空に飛び上がり、自由落下で王都に入れば、
魔法陣など意味を成さない!」
いやいやいや。一歩間違えれば、”落下死”してるよ!
着地に合わせて、風魔法を使えば簡単な…人間の反射速度では、無理だ。
「人間じゃない…」
「ああ⁉」
「い、いえ。何でもありませんよ」
「おい!皇帝だか、なんだか知らないが、僕たちの邪魔をするなら/
「うるさい!」
「え⁉」
バンッ。
背後に瞬間移動した皇帝は、子どもの顔を蹴り飛ばした。
「な、子ども相手に、なんてことするんですか!」
「ふん!皇帝は、誰にもでも、平等である」
蹴り飛ばされた子どもは、気絶し地面に倒れている。
「おい!小童ども。そいつを連れて、この場から消えろ」
「・・・」
「まだ、皇帝に逆らうつもりか⁈」
気絶した子どもを連れ、散り散りに逃げて行く。
「…賢明な判断だ!貴様らも、おかしな真似はするなよ?」
…こいつは、時間魔法が使えるんだった。
着地も、時間魔法があれば簡単なこと。子ども相手でも、時間魔法を使う。
目的の為なら、手段を選ばない…
あれでも”皇帝”なのね。
「それで、私に何の用…」
「”逃がさない”と言っただろ!」
「”逃げていい”と言ってたでしょ!」
「言葉の綾だ!考えれば、分かるだろ」
「言葉の綾?何が?」
「”嘘”と言うことだ!」
「嘘じゃん!それは、もう”言葉の綾”じゃないわよ!」
「貴様は…本当に!余から、逃げられると思ったのか?」
思ってない…けど、王都まで追いかけて来るとも、思っていなかった。
「まあ~”言葉の綾”ね」
「意味が分からん!どういう意味だ」
「逃げたかったし、死んでほしかったって意味よ」
「?。そうか!そうか!逃げるつもりは無かったのか」
ふ~何とか誤魔化せた~。便利だな、”言葉の綾”って…
「まあ良い!用は何かと、聞いていたな?」
「ええ…」
正直、その言葉、忘れていてほしかったけど…
「わざわざ、王都に乗り込んで来たのです。只事では無いのでしょ?」
「ああ、そうだ!」
「王女よ。帝国へ来い!」
「はい?」
「帝国の皇后と成れ!」
「はい⁉」
∼あとがき∼
久しぶりの皇帝




