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勇者が死んだ王都では  作者: 真知コまち


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 王女は参ります 

∼前回のあらすじ∼


  歩《ある》かされました


 「ど、どうして!なぜ、お義兄様《にいさま》がここに?え、どうやって!」

 「少《すこ》し、落《お》ち着《つ》け。私《わたし》は、お前《まえ》たちの後《あと》を、隠《かく》れて、つけていた」

 「え、いつからですか!」

 「二人《ふたり》が、転位《てんい》した魔法《まほう》に、巻《ま》き込《こ》まれて…

  いや!あの男《おとこ》は、魔法陣《まほうじん》の範囲《はんい》を、意図的《いとてき》に広《ひろ》げていたのかもしれない」

 「つまり、初《はじ》めから・・・」

 「そうなるな」

 え、ストーカー!気持《きも》ちわる…別《べつ》に、隠《かく》れる必要《ひつよう》はなかったのでは?

 意図的《いとてき》にお義兄様《にいさま》を?あいつの目的《もくてき》は、初《はじ》めからお義兄様《にいさま》だった…とか?

じゃあ、私《わたし》は!(怒)

 「お義兄様《にいさま》、帰《かえ》りましょう」

 「・・・いや、あいつの魔法《まほう》でなければ、私《わたし》が、国境《こっきょう》を越《こ》えることは、難《むず》しい」

 「そうでしたわ。お義兄様《にいさま》は、”有名人《ゆうめいじん》”でしたわね」

 「”有名人《ゆうめいじん》”ではないが?、国境警備《こっきょうけいび》の帝国兵士《ていこくへいし》には、有名《ゆうめい》だろう」

「おまえたち!」



 突然《とつぜん》、帝国《ていこく》の兵士《へいし》が、近《ちか》づいて来《く》る。

 「先程《さきほど》、賞金首《しょうきんくび》と、馬車《ばしゃ》に乗《の》っていた奴《やつ》らだな?」

 「いいえ。人違《ひとちが》いでは?」

 噓《うそ》はついていない。わ(・)た(・)し(・)は、馬車《ばしゃ》に乗《の》ってはいない

 「・・・まあ、いい。”主《あるじ》がお呼《よ》びだ”と、これでも人違《ひとちが》いだと、言《い》うか?」

 「そういう事《こと》ですか。わかりました、案内《あんない》しなさい!」

 兵士《へいし》に案内《あんない》されるまま、帝都《ていと》の街《まち》を通《とお》り抜《ぬ》ける。

門《もん》をくぐる。また、門《もん》をくぐる。またまた、門《もん》をくぐる。

 要塞《ようさい》のような城《しろ》?の中《なか》へ入《はい》るり、大《おお》きな広間《ひろま》へと出《で》た。

 「なんですか、ここは?」

 広間《ひろま》には、趣味《しゅみ》の悪《わる》い、一脚《いっきゃく》の椅子《いす》が、置《お》いてあるだけ。

 「閉《と》じ込《こ》めることが、目的《もくてき》…ではありませんよね?」

 「私達《わたしたち》を、騙《だま》したのか!」

 「慌《あわ》てるな。時機《じき》にわかる」

 


タッタッタッ

 足音《あしおと》が、広間《ひろま》に近《ちか》づいてくる。

「よっ!」

 「あ、あんたが・・・」

 「そんなわけ、ねぇだろ!」

 このタイミングで入ってきたら、主《あるじ》だと思《おも》うだろ!紛《まぎ》らわしい

 「皇帝《こうてい》の御成《おなり》!」

 兵士《へいし》を引《ひ》き連《つ》れ、一人《ひとり》の男《おとこ》が、広間《ひろま》に入《はい》って来《く》る。

 「おい貴様《きさま》、仕事《しごと》が遅《おそ》いぞ!」

 「はいはい。ご命令《めいれい》どおり、王女《おうじょ》を、連《つ》れて参《まい》りましたよ」

 「いい加減《かげん》、言葉《ことば》を覚《おぼ》えろ貴様《きさま》は、皇帝《こうてい》という言葉《ことば》も、覚えていないだろ!」

 「僕《ぼく》は、”皇帝《こうてい》”だぞ‼」

 皇帝《こうてい》が、主《あるじ》!これが、帝国《ていこく》の?どう見《み》ても、子供《こども》…

 「おい、そこの女《おんな》!今《いま》、僕《ぼく》をバカにしたな?」

 「い、いえ!バカには/

 「だれか、こいつをつまみ出《だ》せ!」

 「おいおい、いいのか?そ(・)れ(・)が、皇帝様《こうていさま》の求《もと》めていた、王女《おうじょ》だぞ」

 「なに~、こ(・)れ(・)がか?」

 そ(・)れ(・)とか、こ(・)れ(・)とか、ひつれいな奴《やつ》らだ!

が、兵士《へいし》に囲《かこ》まれた、この状況《じょうきょう》では、言《い》い返《かえ》せない。あと、皇帝《こうてい》だしね…一応《いちおう》



「私達《わたしたち》を呼《よ》んだ、帝国《ていこく》の目的《もくてき》はなんだ!」

 「だれだ!このひつれいな男《おとこ》は?僕《ぼく》は、呼《よ》んでないぞ」

 「俺《おれ》からの、手土産《てみやげ》だ!」

 「手土産《てみやげ》?貴様《きさま》が持《も》ってきた菓子《かし》は、美味《おい》しかった、ためしがない!」

 菓子《かし》?やっぱり子供《こども》なのか。それとも見《み》た目《め》だけが…

ギロリ!

 「な、なんですか?」

 「もう、いいや。だれか!あいつを連《つ》れて来《こ》い」

 「はは!かしこまりました」


 兵士《へいし》は、棺桶《かんおけ》のような鉄《てつ》の箱《はこ》を、運《はこ》んで来《く》る。

 「王女《おうじょ》よ。僕《ぼく》からの手土産《てみやげ》だ!受《う》け取《と》れ」

 このサイズの箱《はこ》、特注品《とくちゅうひん》かな~…ああー嫌《いや》な予感《よかん》しかしない。

 今《いま》、開《あ》けたほうが良《い》いのかな?嫌《いや》だな~

 「おい!女《おんな》には重《おも》いだろ、貴様《きさま》らが開《ひら》いてやれ」

 私《わたし》の願《ねが》いは、届《とど》かず、命令《めいれい》のまま、兵士《へいし》に開《あ》けられてしまった。

「わ(・)あ(・)ー(・)、お(・)ね(・)え(・)さ(・)ま(・)だ(・)」

∼あとがき∼

 言葉が荒い

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