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2話 初恋

雫は、11歳になっていた。

雫は好きな人が出来た。

相手は、佑介くんという同級生で同じクラス。

佑介君は、すごく優しくてスポーツも出来て

勉強も出来る男の子。

他にも佑介君のことを好きって言ってる子は沢山いる。

ライバルは沢山いるってこと…


もうすぐ、バレンタインがやってくる。

友達の、陽子は好きな子にあげると言って

張り切っている。

雫は…

どうしようかなぁ…

あげるのは勇気がいるよね。

バレンタインのチョコをあげるか迷っていた。


すると…

テツが現れた…

「雫ちゃん、どうしたの?」とテツが聞いてきた。

「実は、雫好きな人が出来たんだ」

「そうなんだ」

テツはニヤニヤしている…

「それでね、バレンタインデーにチョコをあげるか迷っているの」

「どうしたらいいかな」

「うーん、じゃこれ」

と言ってテツは、いつものように映像は見せた。


チョコをあげなかった時…

特に何もなく…佑介くんと話をしている映像だった。


チョコをあげた時…

雫は、佑介君を避けて…話をしなくなっていた。


ん?

これってどういうことなのかな?

もしかしたら…チョコをあげたら振られるの?

それで、話も出来なくなっているのかも?


「テツさん、もっと映像見せてよ」

と言ってみたけど…

「雫ちゃん、それは出来ないんだよ」

そう言ってテツは消えた…


雫は、佑介君と話せなくなるのは嫌だし…

チョコをあげないことに決めた。


バレンタイン当日…

佑介君は、沢山のチョコを貰っていた。


学校からの帰り道…

佑介君が雫に近付いてきた。

「雫ちゃん」

「あっ、佑介君どうしたの?」

「俺、雫ちゃんからのチョコ欲しかったな」

「え?」

「実は俺…雫ちゃんの事好きだったんだ…でも諦めるよ」

「え?嘘だよね…ううん、そうじゃないの…」

と誤解だと言おうとしたけど…言葉が出ない。

「でも、これからも友達だからね。また明日ー」

と言って、佑介君は走って行ってしまった。


どういうこと?

佑介君は、私のことが好きだったのに…

チョコあげれば良かった…

え~ん…

もう…テツさんの見せた映像のせいで…

酷いよ…テツさん…


それからしばらくして佑介君は、チョコを貰った子の中の

1人の子に告白されて付き合い始めた…


でも、佑介君が友達でいようって言ったから…

雫は、佑介君とは何もなかったように話すしかなかった…


オジサン…

オジサンの映像は、あてにならないよ。

でも、チョコをあげた場合、どうなっていたんだろう。

気まずい感じだったのは、なぜ?

佑介君は、雫がチョコをあげたら告白してくれてたのかな?

分からなーい!


雫は、今度からはよく考えないといけないなって思った。

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