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この想いは君へ  作者: 大城誠也
7/8

別れは突然

加奈:「楽しかったね今日。」


俺:「そうだな。」


加奈:「それにしても残り九日か。

 思ったより早かったな。」


俺:「そうだな。」


加奈:「それでさどうする残りの九日間?」


俺:「思い出作りとかよくない?

 どうせ俺は九日後学校に行くんだし。

 それまでにさ。色々思い出を作るのはいいんじゃないかな。」


加奈:「それもそうだね。」



〜8日後〜


俺:「ねぇ加奈。」


加奈:「何かな。」


俺:「明日で最後なんだしまた遊園地でも行かない?」


加奈:「いいね。最後の思い出作り。」


そういって俺は眠りについた。

そして朝。


俺:「それじゃ行こっか。」


俺は加奈にそう言って家から出た。

そして歩いて駅まで向かった。

交差点...


俺:「待て加奈!!」


俺は向かってくるトラックに気が付き、

俺は加奈を自分のいた方に引っ張った。

だがそれと同時に俺は加奈と入れ替わるようにトラックに轢かれた。


〜加奈視点〜


私は今最高の気分だった。

そうだった。

今目の前で初めて愛情というものを教えてくれた人。

どこか冷たいけど優しい人。

私を守るために身を出して守ってくれた人。

でもさ。でも、


私:「死んじゃったら元も子もないじゃん。

 なんであの時は私は言わなかったのかな。」


私はそうなげいた。

彼は救急車に運ばれた。

彼の名前は...

私は知らない。

彼は私のことを多く知っていた。

でも私は?

知らない。

昔の彼は?

そういえば通知表を見せてもらったっけ?

名前は...

黒く塗りつぶされていた。

知らなかった。

彼のことを。

何も。

私はただ知ったつもりだったのだ。

そのことに気がついた。

私は彼の家で寝込んだ。

二日?三日?

わからない。

分かりたくなかった。


彼:「あぁすまん。加奈いるか?

 多分。これを聞いてる加奈泣いてるかな?

 おそらくこれを聞いてるということは俺は死んでいる。」


突如そんな声が聞こえた。

テレビだ。

私は気が付き。テレビの方を向いた。

そこには彼がいた。


彼:「加奈。君に名前を言わなかったのには意味があったんだ。

 それは.......で.....でさ。

 俺が自分が死ぬことを知っていたのは君とあったその時だったんだ。

 その時には2ヶ月後にはしぬ。

 そう決まっていたんだ。

 でも俺は君に恋をしてしまったんだ。

 ごめんね君に未練になってしまって。

 一生恨んでもいいからさ。

 俺は君に好きに生きてほしいんだ。

 俺は、弱音を吐くことを我慢した。

 し続けた。だけど限界が来たんだ。

 なぜなら前日に寿命がさらに減ったってね。

 だから君に告白した。

 まぁ見事散ったけど。

 ごめんね。迷惑だったかな。

 でも俺にとって君は今はもう太陽なんだよ。  

 だから泣いているなら輝いて。

 落ち込んでも前を向いて。

 みんなを笑顔にして。

 俺は君にはできると思っている。

 ごめんねいつもいつも迷惑かけて。

 そしてありがとうね。

 初恋は君だったんだ。

 恋を教えてくれて。

 愛情というものを教えてくれた。

 そんな君の生きる希望になれたかな。

 俺の部屋にある金庫わかるでしょ?

 そこに君の誕生を打ち込んでくれる?

 すると色々わかるから。」


そこで音が消えた。

私は気づいてあげられなかった。

彼は私より問題を抱えていた。

あぁ好きだよ。

最初の重要な部分も聞こえなくなった。

君のミスも。

今の私は君に満たされている。

だからさ。

私は一歩前進できると思うよ。

だから見ててよ。

上からかな?

それとも下から?

見守っててね愛しき私をさ。

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